朝おきて、夜ねるまで、うさぎちゃんとお母さんは、ずっと二人で過ごします。そして、うさぎちゃんはお母さんに、何度も何度も「だいすき ぎゅっ ぎゅっ」をしてもらいます。「だいすき ぎゅっ ぎゅっ」とは、「ぎゅっ!」と抱きしめてもらうこと。
抱きしめているお母さんと、抱きしめられているうさぎちゃんの なんと、うれしそうな顔!
「二人だけの世界に、ちょっと居過ぎじゃないかしらん?」と、思わなくもないけれど、こんな風に、「100%、お母さんに自分の方を向いていてほしい」「愛されている実感を 感じたい」って時が、子どもにはあるのでしょうね。たっぷりと愛されたうさぎちゃん、自分自身も お友達も大事にできる子どもに育つことでしょう。
たくさんの子どもたちが、この絵本を読んでもらいながら(読んでもらった後で)、「だいすき ぎゅっ ぎゅっ」をしてもらうんだろうなぁ〜と思うと、とっても微笑ましいです。