「兄ちゃんと同じじゃないのはなんで?」「できるっていってるのになんで?」「おおきくなったらってなんで」等々、子どもは毎日、精一杯背伸びして自己アピールを続けます。見守ることの辛抱強さを、親は子から教わるのだろうと今になって思います。母の目線で子を見ることは私にはできません。しかし大人になった私を、年老いた母はまだ子どもだと感じていること、私は度々気付きます、有り難いのですが。
「今はそのとちゅう」のことばは、大人の一方的な解釈だと私は感じました。「ちいさいわたし」を愛おしまぬ人は、この世におりません。大人も子どもも羽を伸ばして想像をめぐらせる、もっともっと豊かさが欲しいと思います、絵本の世界なのですから。失敬。