先ず、このハオちゃんの愛くるしいお姿。これでこどもの心を掴まないはずがないでしょう。竜の設定なのに竜にはまるで見えない。しかもなにをやってもダメ。でもそんなハオちゃんの周りの家族の竜たちはどこまでも温かいまなざしを注ぎます。子どもたちが安心するわけです。そんなダメだけどとってもかわいいハオちゃんが大活躍する時がやってきます。お兄さんの竜と風使いの仙人ちゃんのちょっとしたケンカから大雪の玉で人間たちの下界がとってもピンチに。その時ハオちゃんはその大雪を全部飲みこんでしまうのです。子どもたちはじーっと見てます。でもその時おなかの中でとけた雪が水になり、「おしっこ」と言った途端、わはって笑いがでました。そうだよね、おしっこ大好きだもんね。今度は仙人ちゃんのかぜを飲み込み、「おならが」もう大笑いです。子どもの好きなつぼです。そして最後の落ち。読んであげてた大人も幸せいっぱいになりました。最後に表紙をよく見たら、ちゃんとハオちゃん浮き雲なしで飛んでました。よかったね。