オオカミのガブルくんが、おいしいチョコラボンボンを目指して冒険をする話です。
繊細かつダイナミックな絵が、とても魅力的です。
お話(文章)ありきの単なる「挿絵」ではなく、絵が中心で、それに言葉で説明を添えることでお話が完成するような印象を受けました。
まさに「絵」を「読む」本、「絵本」だと思います。
文章を読むと、絵に集中できないことが悔しいです。(私にも誰か読んでくれないかな…)
読み聞かせにぴったりでしょう。
文章を読む大人と、絵を楽しむ子供達の関係が完璧に成り立ち、心地よい読み聞かせの時間になりました。
ガブルくんの靴が脱げたり(また履いたり)、欠けたおつきさまが元に戻っていたりといった、絵だけで表現されている小ネタを見つけるのも楽しいです。