全くどんな本か知らずに読んだのですが、読んでよかったなと思う本でした。
今でこそ「ナンバー1よりオンリー1」というメッセージが浸透していますが、この本はそのメッセージをより自然に受け止めることのできるおはなしです。
主人公のぼくは「兄弟でひとりだけえくぼがあって、家族でひとりだけ蚊にさされて、仲良しでひとりだけさかだちあるきができて、クラスでひとりだけ芸能人のサインを持ってなくて・・・・」とぼくだけのことをたくさん知っています。
いいことも、ちょっと困ったこともぼくだけのこととして特別に思っています。
自分の子供もちょっと困ったことにも前向きに受け止めて自分を大切にして欲しいなと願うと同時に、自分も子供のころにこんな絵本と出会いたかったと思いました。
こういうタイプの絵本は大人うけはするけど子供はどうかな?と思っていましたが、うちの子はこの本が大好きで何度も読んでます。
絵もかわいくてしかも面白いらしくじっくりと姉妹で見入っています。
おまけに「うれない歌手」という言葉の意味を覚え、表紙の裏の絵でもうれしそうに見つけました。
どうしてこの言葉にピンとくるんだろう?