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どんなにきみがすきだかあててごらん(評論社)

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当世落語絵本 母恋いくらげ」 ととくろさんの声

当世落語絵本 母恋いくらげ 原作:柳家 喬太郎
文・絵:大島 妙子
出版社:理論社 理論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,760
発行日:2013年03月
ISBN:9784652200094
評価スコア 4.62
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みんなの声 総数 49
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  • くらのすけに勇気をもらう

    • ととくろさん
    • 30代
    • ママ
    • 千葉県
    • 女の子6歳、女の子2歳

    落語はドラマがきっかけで少し興味をもったのですが
    なかなか日常で触れる機会がなく・・・。
    こうして絵本化されたおかげで
    新作落語を手軽に親子で堪能できます。
    珍しく、そして楽しい体験ですね。

    寄席からお題を集めて作ったという、柳家喬太郎さんの落語は
    出てくるものといいい、そのストーリーといい、ちょっと変わっています。
    みかんの皮やくらげ、水たまり、幼稚園バスなんかのユニークなアイテムが
    大島さんの絵となることに相性がよくて、とても魅力的な絵本となっています。
    繰り返しに強い落語とあって、その言葉やお話の面白さはバッチリ。
    大島さんの描く、くらげと海の柔らかい絵も味わいがあり、癒されます。

    はぐれた子くらげ、くらのすけのお話ですが、
    なんと水たまりに落ちてきたみかんの皮をおっかさんだと勘違い。
    いやー、それは無理があるでしょ〜と言うところですが、
    寂しくなくて良かったなあ、という安堵のほうに気持ちがいくのは
    同じ親目線だからでしょうか。
    まぁ、この設定でもなんとかアリかと緩やかな気持ちで見ていたら、
    なんと、おっかさんを守るためにチカラを出すくらのすけ。
    滑稽なようで、意外な場面で成長し、
    息子として頑張っている姿に心をつかまれます。

    子どもの心の成長って、体の成長と違って見えにくく、
    感じることができた際は本当に嬉しいものです。
    おっかさんは誇りに感じたでしょうね。
    現代の子どもへのルール・見守りは昔に比べて過剰になりました、
    子どもの本当のチカラ、自立の心を、それらが阻止することもあるでしょう。
    くらのすけと優しく広がる海をみて、私も背中を押される気がします。
    わが子もフワフワと自由に飛び立たせる、
    そんな風景を重ねてみてしまう絵本です。

    投稿日:2015/07/23

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