この年齢で、変身願望を語ると、単なる現実逃避と笑われそうですが、幼い子たちの変身願望は、その動機が可愛らしい。
変身できるつぼをくじ引きで当てた、フラミンゴのフーくん・ペンギンのペーちゃん・あおへびのアオくん。
いつも動物園にやって来る人間の子どもたちにあこがれて、それぞれ変身してみるのですが、・・・・・・。
しおざわ先生の絵が落ち着いたトーンの色調に、ぬくもりのある優しいキャラクターがたくさん登場し、苦手な爬虫類も臆せず読めました。
元に戻れて、やっぱりこちらの方が良いって、語っている理由もうなずけます。
「…ちゃんは、何に変身したい?」
「ん〜、元に戻れるんだったら〜、・・・がいいな〜」
っていう会話が、読んだ後に弾むかもしれませんね。