オスカーはねずみ。とても小さい。
大きく、強くなれば、食事もさぞ楽になるだろうと
根っこの魔法使いに願ってトラにしてもらう。
ところがトラになっても、困ったことがやっぱりあった。
小さく弱くても、大きく強くても
生きることはみんなおなじだと、改めて思う。
魔法使いはオスカーに「吠える」トラの声を残す。
小さなオスカーは、大きな吠える声に意気揚々とする。
大きなトラが、小さなねずみの声を持ったら
ちょこまかと、弱々しく生きるのだろうか?
ちょっと考えこんで、アハハと笑えなかった。
絵が、ドクドクするのを感じる。
めくるページに、いのちの力強さを感じる。
こりゃあ根っこの魔法使いの、仕業なのかな?
感謝