3.11東日本大震災の津波で、愛犬と自宅、アトリエを失った彫刻家による作品。
公園の木の根元にいた少年が、不思議な生き物と一緒に体験したことを描きます。
出会うのは、大地や海、空の「手」。
少年はそれぞれと握手し、ついには女の子と出会うのです。
作者は、あとがきで、「今も豊かに繋がり続ける魂たち」と題して、
繋がりについて言及しています。
そう、握手って繋がりの象徴なんですね。
小さい子からも理解できる握手ストーリーですが、
その奥の真意を理解できるのは、小学校高学年以上でしょうか。
かなり大人っぽい作品だと思います。