とってもルカインらしい絵本です。
全体に施された繊細な装飾と、華麗な絵。
ページごとにテーマが決まっている様な色使いも、とても素敵です。
本当に、眺めるだけでうっとりしてしまいます。
ぺロー童話では「眠れる森の美女」、グリムでは「いばら姫」と呼ばれるお話です。
最後、100年の眠りについたいばら姫のもとに王子がやってきますが、ちょうど100年経っていた為、城を取り囲んだ茨は自然に道を開け、王子は難なく王女の所に辿り着きます。
何事もなく辿り着くなんて、ちょっと物足りないかな。。とは思いますが、そんなタイミングで城を訪れるなんて、王子はやっぱり運命の相手だったという事なんでしょうね。
王子のキスでいばら姫は目を覚まし、眠っていた城も城の人々も目を覚まします。そして二人は、最後まで幸せな結婚をするのです。
幸せなキスと、幸せな結婚。
女の子が憧れる要素たっぷりのお話です。
大人向けの雰囲気もありますが、内容も難しくはないので、小学生くらい(年長さんくらいかな)の女の子なら、絵も含め楽しんで読んでくれると思います。
大人の方だと、心のどこかに残っている少女の気持ちを、思いっきり満足させてくれる絵本だと思います。
娘と一緒に、お姫様気分に浸りたいと思います(笑)