グリム童話の一編で、一人の男が特殊な才能を持った五人の男を家来にして、様々な困難に立ち向かうというお話です。
なんといっても、五人の男の力が並外れていて面白い。例えば走るのが速すぎるのでいつもは足を一本はずしておく男とか、二マイル先のハエを鉄砲で打ち落とす男とか。とにかくスケールが大きいのが爽快です。
『王さまと九人のきょうだい』『シナの五にんきょうだい』などど同じ系統ですが、「似てる」と言いながら、やっぱりこの話も子どもには大受けでした。
私のご贔屓のスズキコージさんが絵を描いていますが、この話には、もう少し普通の絵の方が良かったような気がします。