冬を越すエゾシカ達の姿を描いた絵本です。
美しく力強い版画は、幻想的なようでいて、とてもリアルです。
「たくわえのすくない としよりや
からだのよわいこじかは、はるまでいきられません」
「からすと きつねが あつまってきて、・・・
・・・・えぞしかが しぬのを まっているのです」
読者を子供扱いせず、動物たちの現実をありのままに綴っています。
自然界の厳しさを知る機会はなかなか無いので、
私も、この絵本を読んで初めて知ったことが 沢山ありました。
長い冬を生き抜いたエゾシカたちの姿が、眩しいです。
雪の降る季節に、家族全員で読みたい一冊です。