ナンセンス絵本です。
普通だった絶対できないことをやってのけてくれる楽しさがありました。
おもちゃには興味のない主人公リヴィングストン少年。
生きものにはとっても興味があって、虫を家に持って帰ります。
でもママは『そんな家に入れてはだめ』といいます。
でも、リヴィングストン少年は生きものを飼うことをあきらめきらない。
次に連れて帰ってきたのはネズミで、その次はブタで……。
なぜかだんだん大きな生きものになっていくのが面白いです。そして、どんどん大きくなっていくのに、なぜかちゃんと家に入れる。
最後にはクジラを連れて帰ってきちゃうんだけど、本文中で、そこのところをこんな風に書いてます。
こんな おおきな どうぶつを いえに もちかえるなんて、
ほんとに できるのかなって おもうでしょう?
でも、リヴィングストンは クジラを いえに つれてかえったのです。
って、いいきちゃう。言ってることは破天荒なのにこう書かれてしまうと、そうなのか。と納得してしまうのが人間の性(?)なんですかね〜。
次のページを開いてクジラが家の1階(かな?)を占領していて、その周りにはプールのように水が張られている様子に、あぁ、彼ならこのくらいやってしまうかもね。と、思えるからすごいです。
絵文字もはっきりしてい読み易いです。
気軽に楽しく読めます。読み聞かせにもお勧めです。
小学校の3,4年生くらいから高学年、中学生高校生などにもいいかもしれません。
(単純で一見子どもっぽいと思われる作品でも、大人の気持ちもわかる年頃だからこそ、面白いものもあります。)