ティリーは、子供部屋にある人形の家のメイド。
そのティリーが、自分の居場所と自由を求めて、家を飛び出し、大冒険。
ぬいぐるみを、ほんとの友達のように抱いて寝たり、人形にご飯を食べさせたり,..
子供にとってのお人形って、大人が思うような、ただのお人形じゃないんですよね。
ほんとに、まるで生きているかのように遊ぶけれど、そういう世界がこの絵本の中にあるんです。
小さなティリーが、くまのぬいぐるみのエドワードの力を借りながら、ついに見つけた自分だけの居場所。
カップや布きれや、くずのような石鹸...ゴミ箱から拾ってきたものを上手に使って、どんどん、自分の家を作りあげていく様子が楽しいです。
何かの包装紙が、家の壁紙になったり、マッチ箱がイスになったり...小人の世界を見るようです。
やろうと思えば、なんだって出来ちゃうっていう気持ちにさせてくれるのがいいですね。
けっこう文章は長いです。年中さんの息子は、いつも最後までもちません。
でも、小学2年生の娘は、この長い文章も苦にせず、最後までじっくり聞いてくれます。