主人公の「ぼく」は、オーケストラのチェリストのおじさんの家に遊びに行き、おじさんの出演するオーケストラを見に行きます。楽器屋さんに寄って、裏口から楽屋に入って、おじさんにいろいろな解説をしてもらって……。こんな貴重な体験のできる「ぼく」はうらやましい!でも、この本を読んで行った気分になるだけでも価値はあります。今にもチューニングの音や、壮大なシンフォニーが聞こえてきそうです。演奏の途中で弦が切れたらどうするかとか、意外なこともわかります。絵が細部まで充実していて、動物がこそっと楽器を弾いていたりするのもかわいいです。