ずっと探していた本を日本の図書館で見つけ、やっと手に取ることができました。思っていたとおりの素敵な絵本!「アルプスの少女ハイジ」が好きな娘は、やぎ飼いのペーターと結びつけながら、母親の私は、かつて暮らした南欧の風景をなつかしみながら、オリーブ畑のなだらかな丘で繰り広げられるこの物語を夢中で読み進めました。オリーブの葉、1枚1枚にいたるまで丁寧に描かれた絵。遊びの要素も織り込まれた楽しいお話。動物園や農場に行くと必ず、やぎや羊を抱きしめ、頭を持たれかけて、しあわせいっぱいの表情をする娘と、やぎの赤ちゃんにほおずりをするスーザの嬉しそうな顔が重なり、子どもの笑顔が心から愛しいと感じられました。