うぶめ、は亡くなった妊婦の妖怪。
下半身を地に染め、子どもを抱いている姿は、哀しく、切なく、母親の愛情もあり…とても複雑な存在です。
京極さんの物語は、最後には、母親の愛情で、辛く哀しい気持ちが昇華され、救われます。
一方、井上さんの強いメッセージとインパクトのある絵は、グッと目と心に刻み込まれてしまい、読み終わっても、怖さ、忌まわしさから抜け出すことが出来ませんでした。その抜け出せなさ、こそ、リアルなのだと思います。
これは、子どもには見せられないなぁ、と思い<☆×2>にしました。
大人が読むなら<☆×5>です。