女の子がふらりと寄った誰もいない家。
そこは実は大中小の3びきのくまの家でした。
女の子は椅子を壊したり、おかゆを食べたり、
ベッドで寝たり・・・
そんな「3びきのくま」をパロディしたお話(短編が複数)が詰まった
とっても楽しい仕掛け絵本です。
一話目はスタンダードな話で、
二話目以降どんどん面白おかしくお話が崩れていくのです。
仕掛け絵本でお値段もはりますし
見た目もしっかりページも厚いので
全編飛び出す仕掛けなのかな?という思っていましたが、
そこまで飛び出しません。
多くのスペースが文章にさいてあり、
それぞれのお話がとってもしっかり書いてあります、
読み応え十分です。
読み聞かせは大変でした。
お話が前のお話の内容を受けながら、構成してあるので、
一気に読む必要があります。
「ここで?!」と
豆本のほうで大きく飛び出す仕掛けが一つあります。
それ以外は小さな挿絵が実は動く!という感じで、
お話とともにクスリ笑いを誘うものです。
本好きにはこの仕掛け具合が嬉しいです。
可愛くて面白い絵本です。
勝手に家に入り込んで、荒らして、逃げちゃう、
女の子、きんまきちゃん(金髪で巻き毛からの愛称)は
ずうずうしいと思えます、
でも読み進めていくと
最後には登場人物の皆を愛さずにはいられない!
そんな幸せな結末です。
ユーモアとあたたかさに包まれた、
「ゆかいなゆうびんやさん」シリーズの作者2人の描いた絵本です。
こちらのファンの方、
「3びきのくま」ファンの方、
見逃せない一冊です☆