「そのようなねがいが、ひとつあるばっかりに、がい灯は、すこしつよい風が ふいても、ぐらつくこしを ぐっと ささえて 力んでいました。」
がい灯の生きる力の源となっていた願い、それは私たち人間が、時代や社会を超えて共通に持っている願いであると思います。
がい灯の強い願いがかなった時の光輝く姿が、温かくやわらかな挿絵とともに私たちの心をうちます。
「絵本の持つ力」が、時代や読み手の年代を超えて伝わってきます。絵本の原点ともいえるこの作品、原作にマッチした挿絵も楽しめます。たくさんの人に読んでもらいたいと思います。