6歳の娘と読みました。
落ち着いたシンプルな表紙の絵を見て一緒に読む相手に
娘(6)を選んだものの、
読んでいくうちにこれは幼児向けではない、
小学生の長男と読むべきだったか、
いやむしろ大人向け、私向けではなかったかと思い始めました。
町はずれに立っている一本のがい灯がこの絵本の主役。
ずいぶんよぼよぼの年をとったがい灯ですが、
そのがい灯の持ち続ける願いが一冊の本を通して描かれ、
そしてがい灯が最後を迎える時で物語も終わります。
一見とっても無理なように見えても、
みんなからバカにされても、他からどう思われようとブレることなく、
それでも強く持ち続ける願い。
そしてそれが達成されたときに一生を終えたがい灯。
外野の声や周りの目線を気にすることなく、
自分がよいと信じる子育てをしていいんだよって
私に語り掛けてくれているようで、最後ちょっと涙目になりました。
そして、最後は悔いなく終わったであろうがい灯の一生。
最後はヨレヨレヨボヨボでも、その志を遂げた終えた一生が
とってもとっても、尊いものに思えました。
一人一人にこのように命の最後を迎えてほしい、
そして私自身もそうありたいと強く思わされた一冊でした。