オバケのケーキ屋さんの話なんて、子供がどちらも好きで楽しそう!と読み始めました。
人を驚かせるのではなく、美味しいケーキを作って驚かせるとてもかわいらしいオバケ。でも出会った女の子は驚きもせず、お父さんのと同じだと…
その言葉の意味を物語の後半知ることになります。
ケーキを食べただけで全てが分かった女の子。愛された記憶は決して忘れることはないのだ改めて感じました。別の形だけれど、親子の時間を過ごせたことを幸せに思いました。そして、オバケになったお父さんの方も娘のように女の子を想ってきたからこそのラストケーキだったのでしょう。絵本の色彩も美しく、切なくはかない気持ちをより強く感じました。
5才の子供が本質を理解するにはまだ少し難しかったようですが、いつか解る時が来るのだと…読む世代によって感じることが違う素敵な絵本だと思いました。