不思議なおはなしでした。
バイオリンの音色に魅せられたもぐらが、バイオリンを取り寄せ、地中で一人黙々と練習します。
誰かに聴いてもらうことを夢見ながらも、たった一人で来る日も来る日も。
ところがもぐらの知らないところで、もぐらの奏でる音楽は、外の世界に影響を与えているのです。
ページの下半分はもぐらのいる地中、そして上半分は地上という構成で、絵本の読み手にはそれが分かるようになっています。
文章は少なめで、何を感じるかは読み手にゆだねられているような絵本なので、小さい子には難しいかもしれません。
小学生以上で、音楽の好きな子、習い事をやっている子におすすめします。