もうすぐ1歳になるいとこのために、母が引っ張り出してきた本。それがこの本でした。
そこここに古くなって黄色くなってしまったセロテープが貼ってあり、それはもうボロボロでした。でもそれは、弟と私が幼い頃に必死で手を伸ばして一生懸命ページをめくったという証です。
そして今、1歳になろうとしているいとこがページをにぎにぎしながら、嬉しそうにこちらを見るのです。私たちがそうであったように……
そんないとこを親戚のみんなが「いい子だねー」と褒めます。私はそれを見て嬉しくなります。いとこの成長した姿を見るのはとても喜ばしいことです。
また、そんな姿を見ているとき、私は不意にこうも思います。
お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、今まで私を温かく見守ってくれたすべての方々。。。
ありがとう、と。