私が小学生の頃、社会でアバルトヘイトを習いました。理不尽な差別が続く地域がまだあるというのが記憶に残っていました。
図書館で『ハリエットの道』の予約を受け取り、帰ろうとした時に図書館の棚でこの『ネルソン・マンデラ』を見つけました。
伝記絵本を調べたことがあるのですが、その時に特に印象に残ったのがカディール・ネルソンの絵でした。伝記絵本を中心に描く作家で、表紙にその人物のアップの絵を描くという特徴があります。
この絵本の表紙のネルソン・マンデラは、静かで優しさのあるまなざし、それだけでも引きつけられるものがありました。
絵本なので短いのですが、27年収監されて出てきた時には読みながら思わず涙ぐんでしまいました。
投獄された中でもできることをして、静かだけれども情熱を失わなかったネルソン・マンデラ。その深い思いが絵本を通じて伝わってくるようでした。