走ろうとしても、ぴょんぴょん跳んでしまうこうまさん。
蛙じゃないか、うさぎじゃないか・・・と他のこうまに言われ、心配して聞きに行ってしまいます。
でもそうじゃない。
じゃあ、なんではしれないのかと困ったときに、年老いた馬が言います。
「冬になったら、うまく走れるよ」
こうまは、花を踏まないように走ろうとしたので、ぴょんぴょん跳んでしまっていたのです。
花は雪の下で眠っています。
今なら、こうまは誰よりも上手に、走れます。
最初、どうしてぴょんぴょん跳んでしまうのか、全然わからなかったので、かえるやうさぎに、
「仲間なのでしょうか?」と聞きに行くこうまが、かわいくて、でも、おかしくて・・・。
最後に、どうして上手く走れなかったかわかったとき、「そうだったのね!」と素直に驚きました。
そして、誰よりも上手に走れたこうまをみて、本当にうれしかったです。
なにより、花を踏まないように走ろうとするこうまの優しさに、じ〜んとしました。