遊びたい! だけど宿題もしなきゃならないし、お母さんからおつかいを頼まれたり、犬の散歩もしなければ。あぁぁ ぼくがいっぱいいたらいいのに!!!
まさしく 「ドラえも〜ぉん」
彼はその発想から最後のオチまで、まったくのび太くんそのもの。そして、忙しいから自分がたくさん欲しいなんて発想をしてしまう作者の、あまりに作者らしい作品だなというのが初見の感想でした。
自分がたくさん欲しいとか、一日が48時間欲しいとか、分身したい!とか、子供でも思うのかなぁ。母になった今の私はしょっちゅう思うのだけど。
だけどこんなラストになるのなら……やっぱり要らないかも。自分が自分であるからいいんだよね。
大人が読んでもクスっと笑っちゃう、子育てに追われる母、パソコンやりたいのに仕事が忙しいパパ、大人にも通じる絵本。
……人間って、一生忙しいのね。