タイトルだけで手に取り、軽〜い気持ちで読み泣かされてしまいました。
小学生の男の子の絵日記の文で語られるお話です。
理科の宿題に出た〈星の観察〉で、外食を取りやめ、夜のピクニックに父子で変更。
「光年」のお話を習ってきた主人公が、お父さんに語った大きな夢。
そして、極めつけのいじらしいまでの母への思慕。
明るく元気な男の子の関西弁の語りがたまらなく切ない。
きっと、普段はお父さんの前で、お母さんのことは話題にしていないような気がします。
もちろん、めそめそなどしていない事でしょう。
よくぞ、ここまで朗らかで逞しく育ててくれたと、天国のお母さんもお父さんに感謝し喜んでいる事でしょう。
背景にまで細やかな描写が行き届いた明るい雰囲気の絵も素敵でした。