アントニーはぼくのお兄ちゃん。
いつもいつも、お兄ちゃんに意地悪されている弟が、いつかお兄ちゃんを負かしたいと思っている。
ぼくが6つになったら、どうやって、お兄ちゃんのアントニーを負かしてやろうかを考えている。
この絵本はね、「こうやってやるんだ。」「ああしてやるんだ。」って考えてる内容を、ひたすら、いっぱい書き綴った本なんです。
ぼくが6つになったら、アントニーが病気になって、その間に、自分だけ家族と楽しい思いをしよう。
その頃には、字も読めるし、どんな競争をしてもぜったいに負けない。
鉛筆の削り方だってわかるし、泳ぎだってできる、暗算だってできるし、時間もわかるようになる。でも、アントニーは、何もできない。
そんな姿を想像して楽しむんですね。
今は何をやってもかなわない。でも、6つになったら、アントニーをやっつけてやるんだって。
でもね、ぼくが6つになった時には、アントニーは、たぶん、もっと強く、利口になっているのよねって考えると、ちょっと笑ってしまうけれど...
弟の気持ちがよくわかる絵本です。