ドラマで「西遊記」が大好きになった4歳の娘が、図書館で探して借りてきたのが、この絵本でした。
現代中国の代表的な絵本画家さん・作家さんによる本格的な「西遊記」です。
中国っぽい絵を、こどもが受け入れにくいかも・・・?と思いましたが、そんなことを心配したのは私だけのようでした。
約70ページの長いお話でしたが、「今日は半分にしておこうか?」という私に首を横に振り、最後まで、真剣に聞き入っていました。
西遊記のお話は誰でも知っていると思うけれど、孫悟空が最初、天の桃畑の番人をしていたことなんて、この絵本を読んで初めて知りました。
五行山に500年閉じ込められたあと、あんなに暴れん坊だった孫悟空が、なぜか急に真面目になっていたり、三蔵法師・猪八戒・沙悟浄があまり出てこなかったりと、少し物足りなさを感じる場面もありました。
でも、西遊記を中国らしい絵で読むことが出来て、この絵本が私の中の「西遊記」の原点となりそうです。
こどもの心にも残る絵本になったことと思います。