父親がネパール人なので手にとった一冊です。
ネパールの文化を子供に紹介するという趣旨で読んだ本なので、
絵もけっこう向こうの絵っぽくて気に入っています。
個人的には、村人から恐れられているあくまが、
ひと目見ただけのおよめさんを気に入り、
実は木彫りなんですがそうとは知らず、
一途に思いを募らせ、
自分の不用意な行動のせいで、
ベッドから落ちて死んでしまったと信じ込み、
「僕のおよめさんがー」と涙を流す姿がとても印象的でした。
涙を流し流し火葬場へ向かうあくま。
あくま、結構素直ではないか。
実は心はとってもキレイ?
そして、大切なものを失って初めて、
今まで自分が村人にしてきたことの無残さに気づき、
村から去ったあくま。
人の心の痛みを分かるということが描かれていて、
ストーリーとしても結構お勧めできる一冊です。
3歳の息子もわりと気に入ったみたい♪