体調を崩して学校を休んだ娘が、久しぶりに読みたくなったと、このシリーズ3冊をベッドに持ち込んで読んでいました。
そして、「やっぱり、いいわぁ〜」と喜んでいました。
私が小学校の時にはまり、娘が2年生の時にはまった、やかまし村シリーズ。
2作目のこの本は、冬から始まり、やかまし村の子ども達の1年の生活を描いています。
そこには、大事件も不思議な出来事も起こりませんが、生き生きと等身大に暮らしている子ども達の姿があります。
ちょっとした、一見くだらない会話には、ワイワイ言いながら共に成長していく姿を見ることができますし、なにげなく毎日の暮らしの中に出てくる季節の行事への対し方が、日本に住む私達には新鮮です。
娘は、この本を読んで、絶対にスウェーデンに行きたいと思うようになりました。
また、この本には、やかまし村に新しく誕生した命と、80歳を迎えた尊い命が登場します。
そのどちらの物語にも、子ども達が喜び、祝い、迎え入れる姿が見られ、読んでいて温かい気持ちになります。
センセーショナルな内容の物語がもてはやされる今、長い間読み継がれてきたきちんと真面目に書かれた童話の存在も、是非認めてほしいと思います。