この本が出版されたのは1967年。わあ、もう40年も前になるんですねえ。ずっとずーと子どもたちに愛され続けてきて、名作中の名作だと思います。
でもね、「いないいないばあ」って、お父さんやお母さん、身近な人と楽しむ最もポピュラーな遊びですよね。道端で知らない赤ちゃんに出会っても思わず「いないいない…ばあ!」って遊んであやしたり。
それを、わざわざ絵本を使って遊ぶなんてと、20数年前の新前ママは思っていました。この絵本の良さがわかるようになって、「あの時は浅はかだったなあ、もっと読んだらよかったわあ」とくやしい思いをしています。(笑)
最近何回か、読んでもらって聞く側になったのですが、その時間の心地よいこと…。年齢を超えて楽しめる世界です。
「いないいない…」で、身近な大好きな人の顔が自分の視野からいったん消える瞬間は、不安であり緊張なんですね。それが「ばあ!」と再び自分の目の前に現れた時は、どんなにうれしく安心できることでしょう。この遊びを親子で思いっきり楽しみ、それからこの絵本を読んでほしいと思います。親子で、この絵本の安心できる穏やかな世界を楽しんでくださいね。
…いつか孫ができたら、絶対読もうと思っています。