ノルウェーの昔話です。
お百姓さんが、日々の農作業にほとほと疲れ果てて、おかみさんの家での仕事が楽そうだともらします。
おかみさんは、陽気に「そんなら、明日から仕事を取り替えよう。」ってことになって、……。
この会話、今のご時世じゃ、猛烈な反撃に出るおかみさんも多いことでしょうが、このおかみさんは、にこにこ旦那さんの要望を受け入れます。きっと、この頃の家事は今とは比べものにならないくらいの重労働であったでしょうに。
見開きいっぱいの絵で、夫婦のそれぞれの仕事を同時に眺められます。もくもくと、農作業をすすめるおかみさん、一方だんなさんは、何をやってもうまくいかない様子。
究極の大惨事を予想はしていたものの、絵で見ちゃうと笑えて笑えて、牛君ばっかりがいい迷惑の様子です。
話は収まるべき所に収まるのですが、このおかみさんこうなることを見越した上で旦那さんの要望を受け入れたのかも。と、考えると、なかなかおかみさんの方が何枚も上手ですね。
リスクは大きいとしても、お互いの立場を理解するためには、良い方法かもしれません。
むすこは、衝撃の大惨事に大笑いでした。
お話を、落ち着いてじっくり聞ける、3年生くらいからが、良いかと思います。