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自信を持っておすすめしたい おじいちゃんがバムを招待したワケ  投稿日:2022/02/25
バムとケロのそらのたび
バムとケロのそらのたび 作: 島田 ゆか
出版社: 文溪堂
保護者、大人向けのコメントです。
(ネタバレ含む)

なぜ、おじいちゃんはわざわざ手紙を書いて自ら誕生日にバムとケロを招待したのか(普通の人間なら、相手が当事者にお祝いしてサプライズなりするが、逆に自分で誕生日に大切な人を誘って自らパーティするなんて考えない)。
推測として…
@前作「バムとケロのにちようび」で出てきただいじなほんを読んだことをバムがおじいちゃんに伝えた
(よほど大事にしてるということは作者はおじいちゃんか?)
A@を知ったおじいちゃんが、何ならバムもやってごらんなさいと思い、組み立て式飛行機を送ってくれた
(通訳するとわしの家に来い、飛行機は自分で作れって、案外カオス?!)
Bバムの家系の伝統で飛行機の操縦をさせ、バムの家からおじいちゃんの家まで無事辿り着けるか試された
(いわば大人への階段。辿り着いたことでおじいちゃんからバムが一人前の存在として認めようとしたかったから、その証拠に最後のページには自らの操縦の長旅ですっかりクタクタになったバムの鼻をなでるおじいちゃんが「よくやった」と讃えるように見えるから)
C80歳と高齢の為、もしかたら余命あとわずかで愛孫(?)であるバム、さらに愛孫以上に溺愛してそうなケロに元気なうちに会いたかったのと、最後の誕生日になるかもしれないと悟り、Bの欲望も兼ねて誘った
(現にこの作品以降、おじいちゃんはおばあちゃんも含め、一切登場してない)

もし、Cの理由なら、次作以降バムとケロの家に置いてある、おじいちゃんが作ってプレゼントしてくれたバムとケロの木彫り人形が形見になってしまうし、哀れ誘う物になる恐れが大きくなりますからね…。もっとも、このシリーズは、そんな悲しい思いにさせる為に作った訳でないことは言うまでもないですが。


以上、勝手な推測を挙げましたが、決してこれは主な購読層である幼児には絶対に伝えないでください。
あくまで大人視点で読んだ感想です。ママ友会や大学文学部のゼミ、絵本研究等では遠慮なく話題にしても良いですが…。
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自信を持っておすすめしたい ケロがどうしてもフライパンを欲しかったワケ  投稿日:2022/02/25
バムとケロのおかいもの
バムとケロのおかいもの 作: 島田 ゆか
出版社: 文溪堂
ネタバレ含みます。
また、割と夢のない感想もあります。
保護者、大人だけが読んでください。

なぜ、あそこまでケロは底がぼこぼこの古いフライパンをごねてまで買ったのか、そのワケは…
@冒頭の買い物行く朝、ケロがバムに代わってホットケーキを作るも焦がして失敗し、リベンジをして美味しいホットケーキを作りたいと思ったから
A@を実現する為にはフライパンから変えないといけないと思い、偶然見つけたのがそのフライパン
B底がぼこぼこならホットケーキも焼きやすく、焦げ目がつかないとケロが勝手に解釈
(この辺は料理研究家ではないのでわかりません)

@はさておき、AやBの理由だけではパンチが弱く、果たしてケロもあそこまでごねる必要性があるのでしょうか。そこで新たな理由の鍵を握る2つの作品の存在です
「バムとケロのもりのこや」以下A
「かばんうりのガラゴ」以下B
Aで出てくる、なんでも屋のソレは修理が得意、ソレはこの作品の後に登場ですが、Aの話中では初登場ながらバムとケロとは既に面識があり、ケロがソレの似顔絵を書いた紙が貼っています。このことからAの話以前にケロがお世話になったことがわかります。
つまり、何でお世話になったか…ここから話をこの作品に戻します。ケロは買い物した翌日も早起きしてフライパンを持ちながらキッチンへ向かう姿が、この時は底はまだぼろぼろ。そして、そのあと底は見事にオーバーホールされケロのようなかえるの絵が。ケロも意外と器用なとこありますが、底をオーバーホールさせる能力があるとは到底思えません。さて誰がフライパンをオーバーホールしたのか…
そう、ケロの為に早起きしてこっそりソレがやってきて、フライパンをあっという間に綺麗にオーバーホールし、ボロボロの底からかえるの形に変えたのです。
その証拠に、ソレは早起き、さらにAでもバムとケロを起こす際にそのフライパンを使う姿が(しかも乱暴にw)、他人の物を平気に目覚ましの道具に使って乱暴に扱う、普通ありえないことを平気でするということはそれなりの理由があるわけであり、ここではソレ自らがフライパンの底を直したからこれ位のことはしても大丈夫っしょっていう感覚だったのかもしれません。

そしてそして、衝撃の事実!
それが、Bに出てくるケロの母。彼女は沢山のドーナツをガラゴにお礼するくらいだから料理好きと断定。
ドーナツだけでなく、色んなお菓子を作っていたに違いないです。当然フライパンも使う訳で、ひょっとしたら…

あのフライパンの前の持ち主はケロの母。
よって、母の形見であることをケロは見抜いてた。

その証拠として、フライパンの取っ手の先に、かえるが付いています。ご存知の通りバムケロシリーズは自分の物には似顔絵が書いてることが多いので、この持ち主がかえるの可能性大です。

この、ケロの母が昔使っていたフライパンなら、上手く出来るし、おたまじゃくしのころ食べてたあの頃の味が再現できる(極論いうとおたまじゃくしの頃は物心ついてないだろうが)と気づき、バムに駄々をこねてまでねだったのです。

こうして買ったフライパンですが、オーバーホールして底のかえるの絵が見事に蘇った効果があったのか、上手に作ることができて、バムやかい(前作さむいあさでは朝帰りしたが、この作品では泊まってちゃんと残ってくれた。つまりバムとケロ、かいとの友情・信頼関係が前作より深まったといえる)、ヤメピらを喜ばせ、ケロもご満悦の表情でラストを迎えるわけです。

以上、長々と述べましたが、決して子供には明かさないでください。ママ友会、大学の文学部ゼミ、絵本研究等でこのことを語っていただくと幸いです。
参考になりました。 0人

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