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むかーしむかし、ほんとのむかし。ドシン、ドシンと足音ひびかせ、恐竜ゆきかう白亜の世界。 トリケラトプスのタイニー、ブラキオサウルスのビル、アンキロサウルスのマズ、パラサウロロフスのロッキーは、いつもなかよし、ちびっこ恐竜4人組! ……いや、4匹組?
おおきなギガントサウルスをめぐる白亜紀の大冒険に大忙しな彼らですが、マズには悩みがありました。 それは、みんなより足が遅いということ。
世界で愛される大ベストセラー絵本であり、アニメ化もして大人気タイトル、「ギガントサウルス」! その主人公たちひとりひとりをテーマにした、アニメ絵本シリーズの一冊です。本作の主人公は、いろいろなものを発明するのが得意な、アンキロサウルスのマズ。
尻尾にはりっぱな骨ハンマー。頭には、きらめく知性。足が遅くたってとっても魅力的なマズですが、本人はそうとも思えないようです。ひらめきの天才であるマズは、身の回りのものにあるものをヒントに、足の早くなる道具をつくろうとがんばります。ところが、なかなかうまくいきません。
「はつめいひんはなしでがんばろうよ」
ロッキーの提案で、みんなから早く走るためのコツを教えてもらうことに。ビルに教えてもらったとおり、ギガントサウルスに追いかけられているとつもりになって走っていると……ドシン! ほんとうに、ギガントサウルスがやってきてしまいました!
恐竜ながら二足で歩き、葉っぱのカバンを抱えて、本まで読めるマズ。主人公たちの親しみやすいデザインがかわいらしい本作ですが、いっぽうで、タイトルにもなっているギガントサウルスのデザインは迫力満点! ギガントサウルスは架空の恐竜だということですが、白亜紀の王者と紹介されても納得してしまうほどリアルです。
苦手なことがあるときは、自分で工夫して解決してみる? それとも、人にコツ教えてもらう? それでもダメなときはあるけど、マズみたいに考えられたら、きっと自分を好きになる!
アニメから入っても、原作絵本から入っても、もちろん本作から読みはじめても大丈夫! 「ギガントサウルス」で活躍する主人公たちの、知られざる冒険と日常の物語です。
(堀井拓馬 小説家)
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ひらめきの天才! かしこい恐竜マズ
しっぽの先にハンマーみたいな骨のこぶをもつアンキロサウルスの子ども、マズ。頭がよくて、いつもいろんなひらめきでみんなを驚かせているマズですが、実は足が遅いことを悩んでいました。大風のふく日、風で落ちたクルミを「ギガントサウルス」よりも早く拾いたいと思いますが、速く走れるのでしょうか・・・。
【編集担当からのおすすめ情報】 アニメ『ギガントサウルス』の主要キャラクター・マズのお話です。
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