
ぞうのフニフとわにのワムくんは大の仲よし。 ある日、散歩をしていたフニフは、ひらひらと舞う蝶が、ついこのあいだまであおむしだったと聞いて、ふと気になりました。 「きのうのぼくときょうのぼくって、なにがちがうのかな」。 さっそく、ワムくんに相談してみると、ワムくんは、きいちごのジャムを味見させてくれました。はじめての味に感動したフニフに、ワムくんがいいます。 「きのうのフニフはきいちごのジャムを知らなかったけど、きょうのフニフは知っているね」 「なあんだ、そんなこと」 でも、たしかにそのとおりです。 フニフはワムくんと会話をしながら、つぎつぎに「きのうとは違う自分」を発見していき……。 素敵なメッセージがつまった表題作のほか、「午後三時」「月夜」「きょうのおわりに」を収録。

小さいサイズにかわいらしい表紙にひかれて読んでみました。4作の短いお話がのっています。どのお話も、フニフとワムの友情がいいな。ほっこりとあたたかい気持ちになれます。特にタイトルになっている「きょうのフニフとあしたのフニフ」が一番好きです。前作も読んでみたいと思います。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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