まっ白な大地、眺めも最高。彼らが選んだ新しい土地に、さっそくつるはしを打ち込み穴をほる。ここにはいつでも甘い食べ物が豊富にあるからね。深く、広く、どんどんほって、穴はとうとう家族がゆったり暮らせる家になり。
あまりに快適だからと友達や親せきもやってきて、大きな道具で大工事。気がつけばそこは、レストランも病院も学校もあって何不自由なく暮らせる街に。「デンタウン」が完成したのだ! デンタウンはさらに地下深くに広がっていき……。にぎやかで魅力的な「デンタウン」。でもいったい、そこはどこ?
そう、この物語の舞台は口の中。密な作風が大人気中垣ゆたかさんが虫歯の立場から生き生きと描き出す、壮大な都市建設ストーリーだったのです。ああ、これは大変。もし自分の口の中にもこんな立派な街が出来上がったらどうしよう。
巻末には正しい歯の磨き方も。絵本を楽しみながら、上手に虫歯予防につなげていってくださいね。壮大なデンタウン、想像すれば大人だって震えちゃいますよね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
口内で作られた虫歯の街「デンタウン」。 デンタウンの成立から消失までを描く、 虫歯建築一大スペクタクル!
◎従来の歯みがき絵本とは一線を画する、 虫歯から見た壮大な都市建設ストーリー。 ◎日本小児歯科学会 認定医・外木徳子氏監修、 「歯のみがき方」「歯ブラシの選び方・持ち方」解説付き!
真っ白な大地に降り立った、ある一組の家族。 「ここに、まちを つくろう!」 家族が掘り進めた土地は、“家”となり、やがて大きな”まち”となります。 その”まち”は、実は私たちの体のある一部だったのです……。
密な作風が大人気の絵本作家・中垣ゆたかによる、 口内で作られた街「デンタウン」の成立から消失までを描く、建築一大スペクタクル! 読み終わった後は、歯ブラシを手にしたくなる……かも!? 「デンタウンができたら大変!」と、楽しく虫歯予防への関心も高められる一冊。 3・4・5歳ぐらい〜小学校低学年
はみがき本は数多くありますが、こちらの本はダイレクトに娘の心に響いたようです。「デンタウン」と呼ばれるこんな街が、自分の歯の中にもできたらどうしよう…!前半は小さな小人たちの生活がおもしろくもあるのですが、途中でハッと「ここは歯の中なんだ」と気づきます。歯を抜くことにならないように歯は大切にしようねと親子で楽しく学びながら読みました。 (ouchijikanさん 40代・ママ 女の子8歳)
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