
とある街の上を通りかかったのは、お腹をすかせた雪の妖精スノーイ―。甘いいいにおいにひかれてケーキ屋さんの前に降り立ちます。
「わあ! なんて きれいな ケーキだろう。」
すると、パパの作ったケーキを褒めてくれたことを喜んだ男の子ピコが、お店の中でケーキをご馳走してくれました。二人は幸せな時間を過ごします。
森に帰ったスノーイ―は、今度はピコくんにお礼をしたいとある計画を考えます。実行するのはピコくんの誕生日。その日の朝早く、ピコくんのところにお迎えのソリがやってきて……。
美しい雪と氷の世界で繰り広げられる、妖精と男の子の友情を描いた心温まるファンタジー。冬が訪れると幼い頃に過ごしたドイツでの冬の思い出がよみがえると語るのは、作者であるフランス在住の絵本作家たなか鮎子さん。寒さと暗さに包まれた日々の中で感じるのは、そこにいる人たちのちょっとした心づかいや優しさ。
この絵本を開くと、そんな素敵な情景とおだやかな時間が伝わってくるようです。雪の季節にぴったりな、誰かに贈りたくなる一冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

雪の日が待ち遠しくなる!
・雪の妖精と男の子の友情を描いた心温まる冬のファンタジー。 ・フランス在住の絵本作家たなか鮎子さんが描く、美しい雪と氷の世界。 ・冬のプレゼントにもぴったり!
おなかをすかせた雪の妖精スノーイーが街で出会ったのは、ケーキ屋さんの男の子ピコ。スノーイーはケーキを食べさせてもらったお礼に、ピコをすてきな氷のお城に招待します。 誕生日に起きたふしぎな奇跡。心優しい2人の、友情と思いやりにあふれたお話です。 フランス在住の作者が描く、ヨーロッパの雰囲気を感じさせる細やかで美しい絵。雪の日が楽しみになるあたたかなストーリー。カバーそでにはメッセージ記入欄や探し絵あそびもついて、冬のプレゼントにもぴったりです。

素敵な表紙にひかれて読んでみました。おなかをすかせた雪の妖精と男の子との出会い。夢があって、やさしいお話に、心がほっこりしました。これからの時期に読むのにぴったりの絵本です。また、ファンタジックで幻想的でかわいらしい絵がとても魅力的で見入ってしまいました。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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