
さあ、ごはんの時間! どうすれば食べてくれるのかな?
「おいしいよ、おくちをあけて」。ごはんを食べさせようとしますが、赤ちゃんロバはまったく興味がありません。絵本を見せながら、おもちゃの電車であそびながら、ブランコにのせてみたり! かあさんロバはあの手この手で食べさせようとしますが、ぷいとよこをむくばかり。 赤ちゃんロバは、とうとう逃げ出し、ひとりで森の中にかけこみます。そこでは、ちょうど動物たちがごはんの時間。くだもの、おかし、ながーいスパゲティ、カリカリのスナック、つぶつぶのトウモロコシ。はじめて出会う食べ物を、動物たちがおいしそうに食べているのにうれしくなって、赤ちゃんロバもウモロコシにかじりつきます。おいかけてきたかあさんロバはびっくり。赤ちゃんロバはスプーンを差し出し、おかあさんにも「あーん!」とおすそわけです。 小さな冒険が、赤ちゃんロバに、食べることの楽しさを教えてくれたのでした。 ぜひ、声にだして読んでみてください。おいしそうに食べる動物たちのすがたや、「カリカリ」「サクサク」といったおもしろい音に、食べることがもっと楽しくなりますよ!

お母さんロバが食べさせようとしますが、子どものロバは食べようとしません。そこからの、お母さんロバの奮闘ぶりが、楽しい絵で描かれています。最後は、思わぬ展開にほっこり。動物たちの表情ゆたかにおいしそうに食べる様子がいいなと思いました。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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