![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
ボールをぶつけ合うスポーツなんて、意味がわからない。そんなのがスポーツって、あり?
運動オンチのひろきは、ドッジボールが特に苦手。それなのに、来月には2組とのクラス対抗ドッジボール大会が迫っているものだから、気分はどんより。どうしても大会で2組に勝ちたいと思っているクラスのエース池田くんには、大会に出ないでくれとまで言われるしまつ。
そんなの、くやしい!
ぜったいに大会に出てやると決意したひろきは、お兄ちゃんと一緒にジョギングを始めることにします。お兄ちゃんは、ドッジボールの練習もてつだってくれると言ってくれるのですが、さらにこんな提案が‥‥‥
「おれも てつだうけれど、 学校でも 教えてもらった方が いいぞ」
「学校で? ……だれに?」
ひろきの質問にお兄ちゃんがあげた名前は、なんと! 大会を休めといってきた、あの池田くん!?
がんばって苦手をこくふくする子どもたちの努力と成長を描いた、「しゅくだいシリーズ」第8弾。こんどの苦手は、ドッジボールです。水泳も、剣道も、サッカーも、野球も。チャレンジはしたけど、けっきょく長続きしなかったひろきは、根っからの運動嫌い。それでも、勝つために試合に出るなとまでいわれたら、黙ってるわけにはいかない。しかも、自分にくやしい思いをさせた相手にまで、練習につきあってほしいと頭を下げにいく覚悟! ひろき……かっこいいぜ。
一転、試合のシーンは手に汗握る迫力です。
くるくるとコートをめぐるパス回し。いつアタックがくるかわからない緊張感。ひろきにとって特別な意味のある試合だとわかっているからこそ、「たかがドッジボール」だなんてとてもいえない、真剣勝負の白熱があります。勝つのは1組か、2組か。しかし、大会の直前におこなわれた練習試合では、ひろきたちはボロボロに負けてしまいます。あれだけ特訓したのに、一度だけボールをよけてすぐに当てられてしまった、ひろき。池田くんに、こんどはなにをいわれることか……。ところが試合後、みんなの前にひろきを立たせて池田くんがいったのは、クラスのみんなを熱くさせるおどろきの言葉だったのです。
自分めがけて飛んでくるボールにも、何度やってもダメだった苦手にも、目を背けずに正面から向き合う! くやしさを力に変えて なりふりかまわず強くなろうとするひろきの姿に、熱い勇気をもらえる一冊です。
(堀井拓馬 小説家)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
苦手なことを、努力によって克服していく姿を描いた「しゅくだい」シリーズ第8弾。
ひろきは、ドッジボールが苦手で、いつも最初に当てられていた。クラス対抗のドッジボール大会が迫っているので、何とかしたいと思ったひろきは、まずはお兄ちゃんと一緒にランニングを始めることにした。お兄ちゃんに悩んでいることを相談すると、ドッジボールがうまい同じクラスの池田くんに特訓をお願いしたらと言われた。 次の日、池田くんに教えてほしいとお願いすると引き受けてくれて、ボールをよける練習から始まった。その後、ひろきと同じようにドッジボールが苦手な栗田さんも練習に加わった。ボールの投げ方も教わり、少しずつコツがつかめてきたひろき。 練習試合でひろきのクラスは負けてしまったが、ひろきと栗田さんがうまくなっている様子を見て、クラスのみんながおどろいていた。そして、いよいよドッジボール大会の日がやってきた。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
小学校のドッジボールって懐かしいなと思い、手に取りました。
ドッジボールが苦手なひろき。クラスメイトに「ドッジボール大会には出ないでくれよ」と言われてしまって、悔しい思いをします。そこで、お兄ちゃんやクラスメイトにドッジボールの特訓してもらうことに。それが「しゅくだいドッジボール」なのです。
小学生にとっても身近なテーマなので、共感できるお話だと思います。本を読むのが苦手な子も読みやすいのではないでしょうか。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子18歳、女の子15歳、男の子13歳)
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