![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
【帯文】 2015年11月、「黒い雨」訴訟が提起された。これは原爆被害を過小評価する国や行政の姿勢を厳しく問うものであり、一審広島地裁(2020年判決)、二審広島高裁(2021年判決)ともに原告の「黒い雨」被爆者が全面勝訴し、確定した。 何が争点だったのか、判決内容から読み取るべきことは何か。 「被爆者」たる原告に寄り添いながら、訴訟に関わってきた編者・執筆者がそれぞれの専門(社会科学・自然科学)の立場から多面的に考察する。
「黒い雨」訴訟とは、広島地裁に提起された被爆者健康手帳交付申請却下処分の取消し、および、同手帳の交付の義務付けを求めた裁判である。 (「編集にあたって」より抜粋)
本書では、「黒い雨」訴訟について論じた諸論文を一冊にまとめた。特色を述べると、第一は、編者および執筆者とも何らかの形で「黒い雨」訴訟に、原告に寄り添いながら関わっていることである。第二は、原爆「黒い雨」および「黒い雨」訴訟について、社会科学および自然科学の両面から考察した論文により構成されていることである。第三は、各執筆者が、それぞれの専門性を十二分に発揮して論じていることである。 (「はしがき」より抜粋)
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