![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
野原に落ちてた赤い風船。 おじいさんが拾ってふくらますと、ひとりでに歌を歌いだしました。 それに勝手にどんどんふくらんで、おじいさんもおばあさんもまごもいぬも、次々に空へ浮かんでしまって……。
ロシア民話の『おおきなかぶ』を彷彿とさせるおはなしです。 人や動物たちが次々に出てきては、なすすべもなく宙に浮いていくようすには、人形劇を見るようなテンポのよさを感じます。
作者の中川ひろたかさんは、「みんなともだち」「世界中のこどもたちが」などの歌で知られるシンガー・ソング・ライターでもあります。 作中で赤い風船がひょうひょうと歌う歌には、楽譜もついています。 楽譜どおりに歌って読んでもいいし、自分でふしをつけて自由に楽しんでも、もちろんOKです。
場面に緩急のあるおはなしなので、読み聞かせる人にとっては腕の鳴る作品かもしれませんよ。
(てらしまちはる ライター/こどもアプリ研究家)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
おじいさんが道で拾った風船をふくらますと、風船は気持ち良く歌いながらどんどん大きくなって、おじいさんを持ち上げ、おばあさんも持ち上げ、どんどん空に上がっていって…。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
おじいさんが、道で風船を拾いました。風船を膨らませて♪フワフワ フワフワリン そらは どこまで そらなのか フワフワ フワフワリン そらは どこから そらなのか♪すると、おじいさんのからだがふわり宙に浮きました。おじいさんは、おばあさんを呼びました。そして、おばあさんも歌うと風船は、もっと高く上がり、おばあさんは、孫を呼び、孫は、犬を呼び、犬は、ねこを呼び、そこまでは、風船は気持ちよく空に上がって行くのですが、最後のねずみでオンチのねずみさんたちのお陰で、風船は、膨らむ気持ちがどんどんなえて少しずつしぼんで行き、おじいさんたちは、地面に着いたお話でした。おおきなかぶの登場人物だなあと思いながら読みました。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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