ぼくには できないな
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投稿日:2009/06/27 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子10歳
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扉絵に“あじさい”が描かれていたのを思い出し、学校図書館で借りてきました。息子も久々に読んで、なんて言うのか楽しみで。
“人の痛みを理解できる人間”としての器は、こんな年頃からできているんですね。
何がきっかけで、友だちになったり疎遠になったりするか大人でも解りません。
この年頃のこどもたちの友だちを思う気持ちは、純粋で真っ直ぐです。
どこでこういうものを落として大人になってしまうのだろうと、考えさせられてしまいます。
さて、3年ぶりに読んだ息子は、「とっさにこんな事、ぼくにはできないな。頭の回転の早い、優しい子だね。『しっこさん』っていう呼び名はだめだよね。」 といっていました。
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世界一周がしたくなる?
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投稿日:2009/06/23 |
さいきちさん 40代・ママ・青森県 女の子14歳、女の子10歳、女の子8歳
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今年は丑年なので、なにか牛にちなんだ本を購入しようと思い本屋さんへ行き、この本を見つけました。
本当に動物たちのなき声って、こうも違うの?
ちなみに犬は、えいごで「バウワウ」、スペインごで「グァウグァウ」、フランスごで「ワウワウ」、にほんごで「ワンワン」。
けど、うしはどこでも「モ〜」・・ほんまかいな。
と、本のなかではかえる、あひる、にわとりのなき声を紹介しています。
4年生の学年に読み語りをしましたら、本当にこうも違うのかと何やら騒々しい・・・半信半疑で聞いています。でも、うしはどこでも「モー!」ってなくねん。と読むと大爆笑!つぼにはまったかのように大爆笑・・。
大きくなったら是非とも世界一周をして、聞き比べてほしいな〜。
こういう面からでも、世界に興味をもってもらったら、一石二鳥かな?
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博物館みたい
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投稿日:2009/06/23 |
ことままごんさん 40代・ママ・広島県 女の子10歳
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この本は、いわゆる物語絵本ではなく、
パリにある「デロール」というお店を写真で紹介しています。
でも、このお店、まるで博物館の様なのです。
好奇心旺盛な子どもなら夢中で店内を駆け回ることでしょう。
生き物大好き!、博物館大好き!、の我が娘も
この本をとても楽しそうに読んでいました。
こんなお店が近くにあったらいいなぁと思うような素敵な本です。
ぜひ大人もお子さんと一緒にご覧になってみてください。
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なんとなく惜しい
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投稿日:2009/06/22 |
ことままごんさん 40代・ママ・広島県 女の子10歳
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物語は、有名なアンデルセンの「火打ち箱」なのですが、
このお話、本当はちょっと怖いグロテスクなお話だと思うのです。
なのに、高野文子さんのペーハークラフトが可愛すぎるような
感じがします。
ペーパークラフト自体はとっても素敵なのです。
こんな作り方をしているのか!と驚きます。
それはもう、アートだと思います。
だけど、お話にそぐわないような雰囲気なのが
なんとも惜しい感じがしました。
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複雑な構成の物語
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投稿日:2009/06/22 |
ことままごんさん 40代・ママ・広島県 女の子10歳
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同じ作者の「3ひきのこぶたのほんとうのはなし」を読み、
おもしろかったのでこの本も読んでみたのですが、
ちょっと行き過ぎの感のある絵本でした。
パロディのオチがちょっと笑えないというのもありますし、
(日本人には向かないのでしょうか?)
子どもが絵本として読むには構成が高度すぎるような気もします。
読んだ子どもも、今ひとつ、と言っていましたし、
大人の感想としては、ちょっとアングラで
凝った構成の舞台劇を見ているような感じでした。
子どもよりも、ちょっと変わったものを読みたいという
大人のための絵本だと思います。
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絵を通して接した異文化にのめり込み…
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投稿日:2009/06/22 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子10歳
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『雨、あめ』のピーター・スピアーさんの作品です。
3〜4年生にという紹介を見ましたが、中を開いて驚きです。
これは、5年生いえいえ、中学生でも十分に楽しめる、いえ学べます。
“世界“とか“グローバリズム”とか、近年、ヒューマニズムの観点から美しい言葉として、良く用いられていますが、大人でも自分の場所に立って、漠然としたイメージで使っているような気がします。
頭でイメージし、理解しているような錯覚はそれこそ危険きわまりないと思います。
見返しは“宇宙の中の地球”、扉は“アダム&イヴを想起させる楽園”と装幀から、力が入っている本だなとおもいました。
約60億のひとびとの、“ひとりひとりのちがい”を体型から始まり、人種.民族.語族.生活.宗教.風習.経済.多面的階級分化.差別.闘争等と様々な面に視点を置き、描いています。
みんな同じなのは、生まれた時小さいことと、さいごにはだれもが死ぬこと。
この絵本が、ただの教材テキストと違う点は、利口な人もいるがそうでない人もいる。いい人もいるが悪い人も少しはいる。個々人の趣味嗜好もちがうこと。一生懸命働いている人。怠けている人。働きたいのに仕事のない人がいることなども文字にしているところです。
さらに、様々な年齢層で構成され、患っている人。ふしあわせな人。不親切な人。強い人。弱い人。が、存在していることも文字にしています。
“きれい事ではなく、この現実が地球である。地球はこのすべての[ちがう人たち]をしっかりと抱えている。 そして、みなこの星に住むことを許されているということ。”を伝えていると思いました。
我が家の10歳の息子はのめり込み、絵を通して接した異文化に興味を持ったようで、私の書籍類はあらされ、コンピュータまで占領されてしまいました。
良い時期に、出会えた良書です。
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絶対おもしろい!
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投稿日:2009/06/22 |
ことままごんさん 40代・ママ・広島県 女の子10歳
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これは、いろいろな動物の骨格写真などが載っている絵本です。
動物の形は知っていても、その骨格となると知らない人が
多いのではないでしょうか。
また、知らなかった骨の秘密もわかります。
これは、目からウロコと言っていい絵本だと思います。
生物好きのお子さんにはぜひともお勧めしたい本ですが、
親子で一緒に読んで会話が弾む本だと思います。
最後には骨についての雑学もたくさん書いてあります。
ぜひ親子での読書タイムにお勧めします。
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ブタくんたちのまるまるぶりに吹き出して
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投稿日:2009/06/20 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子10歳
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こんな日が来るのではないかと,立ち読みを6年ほど前にした絵本と、図書館で再会しました。
表紙のブタくんたちの、まるまるぶりに吹き出して、中を開いてまた吹き出して。
片づける事の苦手な主人公ウエンデル君。
ママに「自分の部屋をかたづけなさい。あれじゃあ、まるでブタ小屋だわ」と言われて、自分の部屋にいってみると、おおきなブタがベッドに
……。
開き直って、ウエンデル君はブタくんたちと同居を決め込むのですが…。
とにかく笑えます。ブタくんが増えていき、ウエンデル君の部屋が息苦しくなって行くのが伝わってきます。
自分の部屋を与えたお子さんに、いかがでしょうか?
さて我が家は、10歳の息子は自分の部屋はきれいにキープし、家族でくつろぐゾーンを見事に“ブタくんおいで”の状態にしています。
最後に言った言葉がにくらしい。「豚って清潔好きな動物なんだよ。知らないの?」ですって。
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小学生にもOK!
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投稿日:2009/06/18 |
ねーねーさん 30代・ママ・山口県 女の子14歳、女の子13歳
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自分が「へ〜」っと感心しながら読んでしまった絵本
これは小学生の理科とかのお勉強に役立つかも・・・と思い
4年生の教室で読み聞かせ
ヤゴとか出てくるので女子はどうかな?と様子を伺いつつ読み進める
絵が可愛らしいこともあってじっと聞き入る子どもたち
中には「しっちょる〜。見たことある〜」など発言も(男子のみ)
幼児用の絵本なのでそれは分かりやすく書いてあるし、弱肉強食の
自然界のおきてもソフトに描かれているので、理解できたよう。
低学年でも使ってみよう!
ちなみにうちの中学生の娘ふたりに
「やごってしっちょる?」ときくと
「聞いた事ある。なんか虫よね?」とがっくりな答え
読んで聞かせてやりました。
私と同じく「へ〜」(−。−;)
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アメリカだな〜
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投稿日:2009/06/16 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子10歳
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アメリカだな〜っておもいました。
夏、ロングヴァケーションで、近所中がいなくなる時期、トミーの家はパパが仕事でどこにも出かけられません。
でも、トミーは良いことを思いつきました。
ご近所中のあずかりものが、トミーの手によって運ばれ、端正に手入れされ成長していく様子はとても圧巻です。
休暇が終わり、あずかりものを引き取りに来た人たちへトミーが渡したおまけが、またグッドアイデアです。
幼いけれど、しっかりと責任を持って、仕事を全うするトミーはすばらしい。
緑色をベースに、青と黄を使った絵は植物の生命力が感じられて美しいです。トミーをはじめ登場人物も、素朴で可愛らしい表情をしています。
息子は、「トミーは徹底してるね。すごい。将来は、植物学者か大企業家かもね。」といって楽しんでいました。
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お子さんがきっと読むときが来ると思います
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投稿日:2009/06/15 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子10歳
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2004年、新聞広告を見て買いました。当時息子は6歳だったので、いつかこれを読む日が来るだろうと、本箱に入れておきました。
昨年お話会で、“戦争”をテーマに、5・6年生を対象のものをさがしていたので、一足先に小学校で紹介しました。
お手にとった事のある方は、厚いんじゃない?むずかしくない?と思われるでしょうが、写真や地図や人間関係図やら数枚のフリップを作り、リーフレットも生徒分印刷・配布してやってみました。
内容は、実話です。父親が息子に残した絵が、終戦後奇跡的に取り出され、この絵と共にこの実話の証言をもとに、著者のミース・バウハウスさんが、まとめた一冊です。
お父さんは、、製図用具を持っていたので、夜はもっぱらドイツ兵の目を盗み、収容所でのできごとなどの告発を絵に描いていました。
トミーは収容所で三歳になりました。この、収容所では、おもちゃも果物もケーキも、何もありません。お父さんは、『これだけが現実じゃないんだ。』と、こっそり、トミーのためにも52枚の絵を描きました。そして隠しておきました。
戦後、この絵が奇跡的に取り出されました。
私が小学校で読んだのは、この本の著者が出てきた絵の中から52枚の絵を編集し、文を入れた『トミーとお父さんの旅』の部分です。
苦いユーモアとウイットに富んだ、可愛らしい絵ばかりです。
絵(芸術)の力は素晴らしいと思いました。
生徒たちは、良く聞いてくれました。戦争により人生を変えられたり、戦争と武器を持たず戦っていた人がいたことがわかった。戦争は、してはいけない。等の感想がでました。
表紙に描かれたトミーはバラックの窓からトランクを台にして、寒々とした収容所ばかりの世界を眺めている絵です。
これを一冊に著したミース・バウハウスさんは、オランダアムステルダムの中心地、アンネ・フランクの家でも知られているプリンセンフラフトの運が沿いの家に住んでいるそうです。
ぜひ、お父さんお母さんに読んで頂いて、そっとお子さんの本箱に入れておいてください。お子さんがきっと読む時が来ると思います。
息子には「今年はぼくのクラスでトミーを読んでよ。」と予約を申し込まれました。
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あ〜!そんなに膨らませると!
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投稿日:2009/06/15 |
ちょし★さん 30代・ママ・熊本県 男の子10歳、男の子9歳、男の子8歳
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「どうなるんだろう?」という緊張と
「あ〜あ。やっぱりね」という脱力を楽しめる絵本です。
男の子がガムを噛んでいます。
クチャクチャ・・クチャクチャ・・・。
ぷ〜っと膨らませるとどうなるのか?
絵本を読んで、是非 見てみてください。
小学校4年生の読み聞かせに使用しました。
1分もかからないほどの短いお話ですが、お話のシュールさに、子供達は釘づけになって楽しんでくれていました。
入園前の小さなお子さんはもちろん、小学校高学年でも読んであげられると思います。
何冊か読まれるときの 導入部分に持ってくるのもいいんじゃないかと思います。
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音と絵
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投稿日:2009/06/13 |
ぜんママさん 30代・ママ・広島県 男の子11歳、女の子9歳
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かがくいさんの新作です。
今回の主役は”紅白まんじゅう”です。
早速、娘と「おしくらまんじゅう〜♪」と歌いながら読みました。
歌を歌っているまんじゅうの口元がふにゃ〜となってて、
表情がおかしくて、笑っちゃいました。
一緒におしくらまんじゅうされる食材も個性豊かで、楽しい。
音も絵も存分に楽しませてくれます。
最後のオチにもプッです。
他にもいろいろはさんでおしくらまんじゅうして欲しかったなぁ。
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さえない犬の夜の変身
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投稿日:2009/06/14 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子10歳
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タイトルからして、興味をそそられます。
主人公は犬を一匹飼っている。
特に珍しい犬ではないし、名犬でもない。
となりの犬は、チャンピオン犬。でも、あの夜以来、ぼくはとなりの犬がをそんなに偉いとはおもわなくなった。
毎晩、ぼくは犬を外に出してやる。朝になって、家の中に入れてやる。ある朝、玄関のドアをいつもより早くあけてやると……。
そして、ある夜、ぼくは犬をつけた。
息子が図書館から、借りてきました。
左ページに文、右ページに絵というスタイルです。
文は、絵文字も使われていて笑えます。
なんといっても、家にいる時のさえない犬の夜の変身ぶりがおもしろいんです。 最後の落ちも、なかなかです。
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ママはネコでもすごいのだ。
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投稿日:2009/06/10 |
えぐにまきさん 30代・せんせい・栃木県
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とにかく、ママネコの頑張りがすごい!
何があっても、他の人が諦めても、まったく動じないでミルクを手にするために歩みをすすめます。
子猫を思うママネコの根性に敬服です。
とても良いお話しですが、低学年の方がもっと入り込んで聞いてくれるのではないかと思いました。
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親子の ノリツッコミ?
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投稿日:2009/06/09 |
ちょし★さん 30代・ママ・熊本県 男の子10歳、男の子9歳、男の子8歳
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内田麟太郎さんは、様々な印象の作品を書かれていて、いつも驚きます。
この絵本は、ほのぼのした暖かい笑いの溢れる作品です。
「もしもし たあくんでっか?」
お父さんからの電話を受けた たあくんでしたが
「だれでっか?ニワトリさんでっか?」
と とぼけて見せます。
他にも「犬のクロでっか?」とか「カブトムシさんでっか?」と、なかなか「とうちゃんでっか?」とは聞かないたあくん・・。
その度に 「こけこっこー」だの「く〜ん く〜ん」だのと、ノリツッコミする 優しいお父さん。
仲良し親子の微笑ましい絵本。
最後にちゃんと 「とうちゃんでっか?」と言ってもらえたかどうかは、読んでのお楽しみ。
4年生の教室で読み聞かせましたが、たあくんのボケに 子供達が笑ってくれて、ほのぼのとした時間になりました。
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高学年からおとうさんまでおすすめします
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投稿日:2009/06/09 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子10歳
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1935年生まれのユリ・シュルヴィッツ三の自伝です。
1939年、4歳でワルシャワで大空襲を経験。
ドイツのポーランド侵攻の年です。
まもなく、家族とワルシャワから当時のソ連の中央アジアのトルキスタン(現カザフスタン)へ。
この命からがらたどりついたトルキスタンの地は、夏は暑く、冬は寒い東の国。
食料は乏しく、土を固めた床の上に眠る毎日。
おもちゃも本もなかった。
パンを買いに市場へ出かけていったおとうさんは、ながいまきがみを かかえてかえってきた。
「ちずをかったぞ。」おなかいっぱいになる量のパンが、かえなかっ たから。
おかあさんはつらそうっだった。
ぼくはおこった。 ひどい おとうさんだ! ゆるせない!
しかし翌日、おとうさんは壁に地図を貼った。
くらいへやに色があふれた。
ぼくは何時間もあきずにながめたり見入ったり、かきうつした。 狭い部屋にいても、ちずのおかげで、ぼくはひもじさもまずしさもわ すれ、はるか遠くで魔法の時間を過ごしていた。
やはり極限状況で、男親と女親とでは、視点が違うのかなあ、と思いました。このおかあさんも私もひとかけらのパンでも、食べるものの方を選んだでしょう。でも、いや彼自身情けないほど少量のパンしか買えない現実に直面したとき、憤りとともに息子へ物質ではない魂のプレゼントを選択したのでしょうか。
シュルヴィッツ一家は 第二世界大戦終結後、1947年パリへ。
2年後にはイスラエルへ。1959年渡米。
ということは、絵本の中のような暮らしを約8年間続けていたのですね。
あの地図が、どんなにかなぐさめになったことでしょう。
それにしても、最後のシーンの一言は、おとこのこだなとおもいま
す。
おとうさんと、対等な言い回しで、かつ、いさぎよい宣言。ちょっと
かわいらしいですね。
我が家の10歳の息子は、“おなかがすいても食べられないという現
実”を想像できませんでした。
シュルヴィッツ一家と同室の夫婦が食事をする音に、主人公が空腹が
つらくて布団をかぶるシーンでは、「なぜ、分け与え食べられない?」
と詰め寄られました。
高学年のお子さんからおとうさんまで おすすめします。
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遠くから眺めていましょう
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投稿日:2009/06/06 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子10歳
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良書は、文と絵の最高のコラボレーションですよね。
『ちいさなあなたへ』は最近のベストセラーで、きっとロングセラーになっていくと思います。
『ちいさなあなたへ』の絵を担当したピーター・レイノルズさんの文・作です。
最後のページの“じぶんのために絵をかくこと、じぶんの声に耳をかたむけることを教えてくれた美術のダグ・コーンフェルド先生に、この本をささげる。”を読んで、きっと主人公のラモンは、ピーターさん自身だなと思いました。
絵を描く事が大好きなラモン。楽しみ悦に入り夢中なラモンに水を差す、兄の『ぜんぜん、似てない」。それから、なにをかいてもお兄ちゃんの笑い声がきこえる。ちゃんとした、ほんものそっくりにかかなくっちゃ。がんばった、でもだめだった。ラモンは鉛筆をおいた。ふりむくと妹のマリソル。彼女はくしゃくしゃの絵をつかんで、じぶんの部屋へ。おいかけてラモンが見たものは……。
原題は『ish』だそうですが、なかがわちひろさんの訳もすばらしいです。
子どもたちの創造性・独創性・感受性は個性の原石ではないでしょうか。親をはじめ大人たちは遠くから眺めていましょう。
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昭和の情景を懐かしみつつ
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投稿日:2009/06/06 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子10歳
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勢いのある筆致が特徴の、長谷川先生ご自身の亡きお父様へ捧げる一冊。
天国のお父さんへの手紙の形式で、10歳の先生が描かれています。
お父さんとの数少ない思い出を大切になさってきたことがわかります。
お父さんの死によって、周囲はたくさんの気遣いをしてくれますが、たくましく、優しく、強く育ってきた長谷川少年が、頼もしいです。
小学校の図工の時間に“父の日”が近いから、お父さんの絵を描くシーンがあります。担任の先生は、父を亡くした長谷川少年に、「お母さんの絵でもいいんだよ。」と声を掛けます。
ここを読んだとき、私の小学校時代がよみがえりました。その日は、母の日にむけて、「母」という題で作文を書いていました。
クラスの中で、一人鉛筆を持たない男子がいて、先生が「書きなさい!」と、声をあらげていたのです。先生はその子の家庭事情を知らず
あとで謝ったようですが、初めてわたしは色々な事情の人がいるんだなと気づきました。
そして、母の日とか父の日は、家庭の中だけで良いのではと幼心に
思いました。
この一冊は、家で息子としんみり読みました。
彼は、自分の身に置き換えて、「強いな〜。」としみじみ語っていました。
対象は3年生くらいからでしょうか。
大人の方も、昭和の情景を懐かしみつつどうぞ。
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絵本から「読書の次のステップ」へ
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投稿日:2009/05/31 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子10歳
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美しい数学シリーズの7番目の本です。
“むかし あるところに なまけものの おとこがいました。ある冬
の日に、仙人に ふしぎなタネを 2こもらった ”ところからおはな
しが始まります。
“ひとつ(ひとつでもおなかいっぱいになります)はたべて、もうひ
とつは 地面にうめておくと らいねんの秋に はかならず みのって
2こに なる 。これを くり返していれば ずーっと おなかがへる
ことはない”といわれ、おとこは いいつけを守り、これを何年かつづ
けました。 でも、あるとき 男は気づきます。たねを増やすことを。
ここから、算数(数学)の出番です。
読んでいるうち、一粒のたねの力の尊さに心うたれます。
そして、自然界との(戦いを含めた)共存のための人間の知恵の歴史に
感動します。
昨年、5年生を対象に「朝読」で使いました。増えていく種の数を一
生懸命に計算していた子もいました。
今年、息子も5年生になり、1年生の時に読んだのとは異なり「たね
ってすごい!」「農業はたいへんだ。」「農作物の余りから商業がはじ
まったのかな。」「なんてったって、いのちだよな。いきてりゃ、なん
とかなるさ。」なんてことをぶつぶつ。
なんといっても安野先生の描かれる人物は、静かさの中に躍動感があ
ると思います。どのページも美しくほほえましく、子どもたちも心落ち
着けて読めると思います。
小学生の読書量は、2年生がピークであとは右肩下がりということを
良く聞きます。
3〜6年と、テレビやゲームやカードを含め、たくさんの関心事や、
交友活動、サークル・クラブ・部活動もあり、彼らの生活の幅も広がっ
てくる故、読書の時間を意識的に持たなければ読めなくなるのも必須で
しょうが、どうしても「読書の喜び」を伝えたく、選書に四苦八苦して
います。
この作品は、絵本から「読書の次のステップ」へと上手に子供たちが
移行していくうえで、導いてくれる良書であると思います。
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