お金の奴隷にならぬよう
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投稿日:2009/10/14 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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最近、お小遣い制になって、お金と真剣に向き合うようになってきた我が息子。
自分の財布の中をのぞき込み、高いとか安いとか商品について評価をするようになってきました。
財・サービスとお金の流れを考え始めたようです。
この本は、私が現役時代、高等学校の政経の副教材に一部載っていて、面白いと思っていました。
図書館にあれば、と思いオンラインで検索し予約を入れて借りてきました。
サブタイトルに、“経済学入門”の巻とあり、小学中学年から読めそうです。
レモンからレモネードを作り、レモネード屋さんを始めるお話です。
原料・価格・消費者・製品・市場価格・小売り・卸売りなどから、資本貸し付け・労働争議・ボイコット・機械化・失業・価格競争・資産の流動化など、経済用語が、楽しく解りやすく解説されています。
お金の奴隷にならぬよう、生きたお金の使い方のできるよう、お金の流れのメカニズムを学んでくれればと思い与えました。
どんな反応かなと、息子の様子を覗いていて見るとみると、久々に満足した様子で、読んでいました。
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どこで 気づくかが 読み手の 楽しみ
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投稿日:2009/10/13 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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『ティッチ』のハッチンスさんの作品です。
のどかなイギリスの空気を感じます。
ある日、ヒギンズさんは屋根裏部屋で時計を見つけました。
なかなか立派な時計です。
そこで、ヒギンズさんは、この時計が現在の時刻に合っているか調べてみることに…。
ちょっと頭をひねらないと、解らないお話です。
お子さんが、どこで気づくか、それも、読み手の楽しみです。
息子は、時計屋さんの紳士然とした服装とヘアスタイルが気に入ったようです。
お話のからくりにに、ニヒヒヒと笑っていました。
お話し会で、低・中学年に読んでみたい作品です。
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歌声をあらわした絵がカラフルで形も楽しい
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投稿日:2009/10/12 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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はる、鳥たちの歌の季節。
生まれて初めて、歌を歌う、歌好きのとりのイゴール。
ひょうきんで可愛らしいキャラクターです。
夜明けのコーラスが、始まるページ。
イゴールの歌声をあらわした絵が、カラフルで形も楽しい。
皆に、音痴と指摘され、一生懸命練習するけなげなイゴールの姿がいじらしい。
イゴールの努力虚しく、有名な先生にレッスンをうけても、先生もお手上げ。
ショックのあまり、歌を歌わない事を決意するイゴール。
とても、可愛そう。
ほかの動物たちが、合奏しているシーンは、どれも音楽に酔いしれ楽しんでいる様子が良く伝わってきてきます。
反面、イゴールが気の毒でした。
だって、イゴールは、歌がとっても好きなんですもの。
だ〜れも、歌を歌わないところまで、旅に出て…。
“好きこそものの上手なれ”と、トントンとお話が進まず、読んでいてイゴールが心配になってしまいますが、イゴールの歌声を認めてくれる出会いがあり、ほっとします。
それも、いっしょに歌い楽しんでくれる存在です。
“歌が好き”ということが、イゴールに幸せを運んできたんだと思います。
音楽の好きなお子さんにお薦めです。
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高学年のお話し会に使ってみたい
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投稿日:2009/10/12 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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くたびれたテディベアの表紙に興味を持ちました。
ドイツの工場で生まれ、デビッドの誕生日に両親から贈られたもの。
この時代のドイツということは、マルガレーテ・シュタイフ社のものですね。
これは本物、いえ元祖テディベア。
デビッドと親友オスカーによって名付けられました。
名はオットー。
テディベアオットーの経験したことを、彼の目を通してこの時代について語らせています。
“人はだれもが同じ「人間」なのに”の言葉は、痛烈です。
戦争と差別が、数奇な運命をオットーに経験させ、この物語を引っ張っていきます。
私たちの世代は、経験していない戦争。
このテディベアに教えられます。
“平凡だけど平和な人生、ゆったりと流れる時間”も、胸打たれました。
骨董屋の主人が、修復しながら、オットーにかける「おまえは価値のある人形」という言葉を、 私は、この絵本の読み手として、“語り手オットーの真価”に同意し賞賛します。
数々繕われた跡は、オットーがあの時代を生きた歴史でした。
エンディングが、お話ならではの感動でした。
お話し会に使ってみたいと思いました。
高学年でしょうね、惨劇の挿絵に耐えうるのは。
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自戒をこめて
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投稿日:2009/10/11 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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表紙の絵の色使いが綺麗だなと思い手に取りました。
主人公のランフー。
背負篭をしょって、月夜の晩に、山へ草刈りに。
山道が光ってる様子に近づいてみると…。
銀色の髪のおばあさんのいうことには、
「今夜は、八月の十五夜さまで、
山の神が、月の光に金貨をさらす日じゃ。
運良くそれに出会ったから、これをあげよう。」
と、金貨を三つもらいます。
ランフーのキャラクターは、貧しい生活をしていても、特に欲張りそうでも、図々しそうでもないのですが、“光っている山道”を見てしまっては、人は皆こうなるものなのでしょうか。
ランフーが、「もう三枚」と催促するシーンの銀髪のおばあさんの表情が、『この若い衆もただの人間じゃのう〜』という、なんとも呆れた顔つきに見えました。
小川の石橋の上でのひと休みのシーンで、ランフーの冷静さを欠いた行動に、口あんぐりの息子でした。
家に着き、再び山へ引き返すあたりから、息子は、「動物たちは、入れ物を持っていないから、口にくわえてくるのかな?」と呆れ笑い。
もともこもない、いえ、篭もないエンディングに、笑えない話だと気づいた様子。
おばあさんの十五夜の話や、月がおちるシーンなど、表現がとても綺麗で、絵をとおしその情景が音付きでイメージできました。
絵もやはり私好みで、一家で朝日をうけ下山してくるページも美しかった。
自戒を込めて、息子と再読しました。
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非日常の 遊び ゆえ 人気者
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投稿日:2009/10/11 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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タイトルを読んで、勝手にストーリーを予想してしまいました。
おとうさんが木になって、その木をのぼる息子に、心配で色々と声をかけるおとうさんに、息子が、「木はなんにもいわないの」って、いう台詞を言うのかと思っていました。
読んでみて、『あれ、外れた〜』です。
このおとうさん、子供心が解っていますね。
完全に木になりきっている。
だから、女の子も、やって来て、木の根元で風に吹かれたり、歌を歌ったり。
そして、息子がのぼる途中でくじけそうになっても、口出しをしなかった。
息子に、自力でおこなう達成感と満足感を体験させた。
高いところにのぼると、ふだんとは、違う世界の発見だらけ。
おとうさんとの遊びには、こういう非日常があるからこそどこの家でも人気者なんでしょうねえ。
のんびりと、おとうさんと過ごした素敵な時間だったんでしょうね。
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歌を 繰り返すしかない ヤギの 必死さ
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投稿日:2009/10/11 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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トリニダード・トバゴの民話だそうです。
ものすごい勢いの雨でずぶ濡れのヤギが、のんびりと窓から顔を出している気のよさそうなライオンに、雨宿りをしないか、と誘われて…。
雨がやむまでと、バイオリンで歌を一曲披露のライオン。
その歌詞の可笑しいこと、恐ろしいこと。
次ページの身の毛が一本も残らず逆立ったヤギのアップに、大爆笑。
ヤギの瞬時の機転での応戦がまた笑えます。
ヤギの歌う歌詞も凄まじい。
ライオンのびびってるリアクションに、『いける』と思っても、歌を繰り返すしかないヤギの必死さ。
口が裂けるほど開けて、ライオンに迫る勢いの歌いっぷりは、泣き笑いの涙なくして読めません。
後半の、ライオンが前進をふるわすシーンに、また笑い。
ラストの2ページも、それぞれの気分になって読みました。
絵も楽しかったです。
カリブ海の潮風に似合いそうな、カラフルでオシャレなシャツ。
ライオンもヤギも首にかけてるペンダントも素敵です。
楽しい楽しい民話でした。
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子どもの理想。一人暮らし。
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投稿日:2009/10/09 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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懐かしい本に再会して、また図書館で借りてきました。
3歳当時の息子に、かぞえうたの楽しさをと、手に取った本です。
コンパクトサイズですし、活躍しました。
1にんまえの ジョニーくん、
一人暮らしをしていると
から始まり、9までの数を入れて、色んな闖入者が現れます。
センダックさんの発想だな〜と思うのは、
子どもの理想。
それは、親のお小言という騒音のない一人暮らし。
絵を見る限り、ジョニーは大人に見えません(笑)。
ポーズは一人前ですけれどね。
闖入者の面々も脈絡もなく入ってきます。
ページ毎に、増えていくメンバーに、指を差し喜んでいました。
さて、11歳で、再会した息子は、「なんで、とらが古着を売りにくるのか、未だにわかりませ〜ん」
そしてねことねずみだけを、パラパラ漫画のようにして見ていました。
これは、意外に楽しいかも。
うたの閉じ方も、やれやれと、笑いがこぼれ、もう一回読みたくなります。
それにしても、センダックさん専属のような訳者の神宮先生ですが、この数え歌を訳すのは大変だったでしょうね。
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現世での努力も虚しく思えます
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投稿日:2009/10/08 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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うわ〜、まさしくこれこれこれ〜。
これが、地獄です。迫力あります。
子どもの頃に、聞いた地獄。
母の話より祖父の話が恐かった。
祖父の語る地獄は、『絶対に悪いことしない』と思わせられました。
読んでいて、懐かし〜ィ。
地獄が懐かしいというのもなんですが、子どもの頃にかえって読みました。
さて、そうべえさん。
さんざんなめにあいましたね。
閻魔様の下した罪状に、これじゃみんな地獄行きになってしまいそうで、笑いました。
現世での努力も虚しく思えます。
いっしょに落ちたメンバーの生前の職業が、良かったですね。
手に職は付けておくものだと思いました(笑)。
これだけのアドベンチャーを体験したら、ホント恐い者無しですね。
息子は、鬼のお腹の中での皆の活躍に「わっはっは。」でした。
上方落語だけに、テンポの良い言い回しに、読み手の調子も出てきます。
おちも、良かった。大満足でした。
将来、孫にも読んでやるよう、今から息子に言い聞かせました。
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優しさは“時間”
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投稿日:2009/10/08 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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深いですね。
生きている間、周囲の人の死と向き合い乗り越えなければならない事が、たくさんあります。
アナグマは、優しかった。
残った者たちに知恵や工夫を与えてくれた。
これは“時間”だと思います。
この優しさは、知恵や工夫を与える時間をアナグマが皆に与えてくれたのだと思います。
アナグマの人生の時間を皆分けてもらい、そして共に楽しく良い時間を過ごしたことだと思います。
義母が、義父を亡くし、立ち直れない程悲しんでいるのを見て、なんて良い夫婦だったんだろうと思いました。
素敵な時間をお互いに分け与え、楽しみ過ごした年月。
三年がたちますが、義母は、趣味の家庭菜園と庭造りに夢中です。
『悲しみから立ち直れたのかな』と、安易に思いましたが、でも、「おじいちゃんが、いた頃は、『綺麗に咲いたな。』って褒めてくれたんだよ。」「おじいちゃんは、支柱立てを上手に手伝ってくれたよ。」と、素晴らしい二人の時間を毎日私に教えてくれます。
いつも、義母の中には、生前のように義父がいるのだなと思うと、このような夫婦になれるよう“時間”を大切にしたいと思いました。
大人も子どもも、一度は読んで見るべき一冊だと思いました。
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現実を自分に言い聞かせるような独り言
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投稿日:2009/10/08 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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主人公のおおかみの名前が、ペコペコ。
これで、ニヤリとしてしまいました。
森の中を食べ物をさがし歩いて森を抜けると、だいこんが。
理想の食事を思い浮かべながら、ばくばくがりがり食べます。
食べます。食べます。じゃんじゃん食べます。
20本食べたところで、理想のお食事くんたちが歩いています。
追いかけるおおかみでしたが、…。
狼をカタカナではなく、ひらがなで、書くと、なんか優しいですね。
力が抜けちゃう感じです。
とにかくおおかみの表情が、楽しい。
すっぽん!とだいこんを抜いた場面、理想の食事を思い描いている場面、そしてラスト。
豊かですね〜表情筋。
おおかみペコペコの台詞にも笑わせてもらいました。
「我慢するって大事なことなんじゃないかな。」
「おおかみって、あきらめがいいどうぶつなんだ。
さっぱりしてるんだ、このだいこんのようにね。」
と、(好物の食事にありつけない)厳しい現実を自分に言い聞かせるような独り言が可笑しくってたまりません。
ラストのひとひねりも、『やっぱり、宮西先生だな〜』と思いました。
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這っていく行列を見て親子で大笑い
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投稿日:2009/10/08 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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表紙の絵が可愛らしくて、手に取りました。
山の村の男たち、頼もしい庄屋さんといっしょに大阪見物。
村を出たことのない男たちが、不安げなのをよそに、胸をぽんと叩いて、「自分のまねをしとけばええ。」と庄屋さん。
でも、実は庄屋さんも、大阪は初めてだったので…。
淡い色を使った優しい背景に、なんとも邪気のない登場人物たちの表情の可愛らしさ。
むかしの宿は、こうだったんだろうなと思える間取りのしっかりとした絵。
水瓶のある台所まで這っていく行列を見て、親子で大爆笑です。
画面に入りきらないほどの女中さんの笑い転げるアップにも、声も出せずに引きつり笑いをしていました。
最後のおちにも、笑わされました。
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この技術を持つ人がフランスでも一桁に
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投稿日:2009/10/08 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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パリの朝。季節は晩秋から初冬でしょうか。
バラバラなったお気に入りの植物図鑑を抱えた女の子が街を歩いています。
もう一方のページには、コートを着た初老にさしかかった男が、背を
まるめつつ、こちらも街を歩いています。
次ページも、女の子は図鑑を直す方法をさがし歩きまわっています。
一方、男は郵便局に寄り、カフェで立ち話をし花屋の前を通り、自分の仕事場へ、長いバゲットを一本手に帰ってきます。
女の子が、男の仕事場の看板“RELIEUR(製本・装幀)”を見つけ、……。
ここまでで、8見開き使われていて、『なんて、素敵な絵本なんだろう』と、もう感心してしまいました。
おじさんの仕事場や作業の描写の詳細さ。
作業をするおじさんの手。
解説付きの作業工程の描写。
そして木に夢中な女の子(ソフィー)との噛みあわないようで、会話になっていく展開。
完成し生まれ変わった図鑑。
その名も『ソフィーの木たち』に、息子は、「うわぁ〜」とだけしか言えませんでした。
エンディングに清々しさを感じました。
印刷技術の発明と共に歩んできた、実用的な職業が、ルリユールだそうです。
制約のあったフランスで成長した技術ですが、いまやこの60工程全てを手仕事でできる製本職人は、フランスでも一桁になったという「後書き」を読んで、購入を決めました。
パリにアパートを借り、何度も路地裏の工房に通いスケッチした、いせ先生の『この素晴らしい技術を伝えなくちゃ。』という情熱が伝わってきます。
ソフィーのコートやジャンパースカートそしておじさんのセーターの
色のブルーが街中でも仕事場でも、とても印象に残る美しさでした。
出会えて良かった一冊です。
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最後の一言が、笑えます。
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投稿日:2009/10/08 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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扉絵に、ぶたのしっぽをくわえ、ぶたの後ろを歩いている犬の絵に、吹き出しつつも???でした。
こぶたのトムは、自分のしっぽを「ばっかみたい!」って、思っていました。
なるほどほかのこぶたと見比べてみても、ちょっと長めで、クルリンと丸まっていて、特徴があります。
でも、私はとってもチャーミングだと思うんですけど。
シープドッグのサム、馬のハンニバル、牝牛のジェラルディン、そして、ねずみのしっぽでさえトムには、素敵に思えます。
みんなで、文句ばっかりのトムのため、“トムのしっぽ真っ直ぐ変身計画”が考えられます。
みんな、友だちのため一生懸命に考えたアイディアを出しますが、とっても面白い。
な〜るほど、やったね〜、と思ったら、問題が浮上。
思い通りに変身してみて、生まれ持ったもの(ナチュラルさ)のよさに気づいたようでしたが…。
最後の一言が、笑えます。
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心癒された人々の力で
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投稿日:2009/10/08 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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ニューヨークの真ん中にタカが巣を作った実話です。
アカオノスリというタカの仲間は、がけの上や高い木の上に巣を作ります。高いところが好きなのは、下の様子をよく見ることができるからです。
大勢の人や車が行きかう大都会にそびえる高層ビルのてっぺんに、タカの夫婦が巣を作ったというのです。
日々多忙の中、街を歩く人々が、2羽のタカを見つけました。
ペールメールとローラという名前を付けて観察していました。
巣は、5番街の高級アパートの上。
ハトよけの作を上手に使って作った巣です。
タカは肉食ですから、巣の下の部屋の住人はたまりません。
骨など混じった食べかすが、上から落ちてくるのですから。
やがて、ヒナがかえり、タカの家族は、ニューヨークの人気者になりますが、12月のある寒い雨の日、巣が撤去されてしまいました。
この後どうなるのだろうと、読み進めました。
喧噪の大都会の中、愛鳥家ばかりではなく、多くの人がタカの家族を眺めつつ、心を癒されていたのでしょう。
人々の声が、大きな力となってタカは現在も、そこに居を構えているというエンディングに、ほっとしました。
実話ということで、息子はいたく感動していました。
小学校低学年から、読み聞かせにも良いお話かもしれません。
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とにかく、めちゃくちゃおもしろい
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投稿日:2009/10/07 |
ゲンママさん 40代・ママ・兵庫県 男の子11歳
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とにかく、めっちゃおもろい本です。
数年前から、何かと話題になっているこの手あそび歌、息子とも何度も遊んで盛り上がったのですが…長谷川さんの手にかかるとこうなるのかぁ〜と感心することしきり。歌が聞こえてきそうな文字に、振り付けを教えてくれるせりふは、まるで、大阪のおばちゃんがそこにいそうです。
京橋、梅田、道頓堀に万博公園…馴染みの風景とその雰囲気がとっても伝わってきて、すっごく嬉しいです。一方で、これどこなんやろ?ってページもあって、絵本片手に探しに行って見たくなりました。
どのページも隅から隅まで、笑いの仕掛けがつまっていて、何度も何度も目を凝らして見ています。隠れキャラの「とれとれぴちぴち」なあの人にも大喜び。まるで「ミッケ」のようです。吉本新喜劇には、どれが誰か、なんでこんなにわかるんやろう?って、家族全員で大笑い。
「ミッケ」と手あそび歌と吉本新喜劇が、長谷川さんの鉄板でミックス焼きになった感じの絵本です。
ところで、なんで「557」なんやろ???京橋のあそこの名前は出てるのに…。京橋のページも道頓堀のページも、もちろんCMソングオンパレードで盛り上がりました。
大阪を知ってる人ならもちろん、そうでない方も大阪のこてこて感が十分に伝わると思います。
ほんまに、めっちゃおもろいでー(笑)
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趣味が同じって、喜びを分かち合えるもの
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投稿日:2009/10/08 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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扉絵のセピア色の日焼けしたページに?
左ページのポケットカードの貸し出し日・返却日に???でした。
本好きの女の子ボーが、ある夜眠れず本を読んでいると、部屋のあかりが消え…。
行ってしまいましたおばけの世界へ。
そこはおばけ図書館。広いですよ〜。
なのに一冊も本がありません。からっぽの棚・棚・棚です。
ボーに用があったのではなく、ボーの読んでいた本を拝借したかったとのこと。
なりゆきで、ボーはおばけたちに読んであげる事に…。
『足の臭い魔女(?)』を36枚の絵で、読者にも読ませます。
息子はここで語り部になっていました。
本がないおばけたちに、お話を作ることをレクチャーし、次ページからまた絵で語られていてオシャレです。
ボーが、おばけと作った“お話本”のエンディングを読むシーンは、図書館に本がいっぱいになっていて、夢か現実が迷いながらも、とにかく明るく和やかでよいシーンだなと思います。
作品中に、読者が、絵を見てお話を作る楽しみを経験できて、登場人物たちと共感できますね。
趣味(好きなこと)が同じって、お互いの距離を縮め、喜びを分かち合えるものですね。たとえ、異界に住む相手でも(笑)。
ラストのカードは、粋ですねぇ〜。
私もおばけ図書館に行って、おばけの作った作品を読んでみたくなりました。
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女の子の目の動きだけで、理解できる絵
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投稿日:2009/10/07 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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クリーム色をベースにして、色がついているのは、主人公の女の子と太陽と出てくる生き物たちだけ。
けれど、大きな動きから小さな動きまで良く伝わってくる絵です。
朝日が昇って、真上に来るまでの時間、女の子が近くの森の入り口(でしょうか?)に遊びにやって来て…。
この年頃のこどもたちは毎日が新しい発見の連続で、ワクワク感いっぱいに過ごしている時期でしょうね。
おそらくこの子も朝食をとっている時間も惜しげに、外にかけだしてきたように見えます。
出会った生き物たちみんなに逃げられた後、石に腰掛けみずすましを見ているシーンの女の子の表情が特に可愛らしいです。
そして、次ページからの女の子の目の動きだけで、ストーリーの展開が理解できる絵に感動です。
また、文が、女の子の語り口調で、この子の気持ちをストレートに文字にしているところが、こどもたちにも共感を呼ぶのではないでしょうか。
「小鹿は、初めてなのに怖がらなかったね〜。」と息子。
小鹿には、女の子がただいっしょに遊びたいだけって、わかっていたんでしょうね。
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冷え切っていた自尊心をあたため
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投稿日:2009/10/07 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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『っぽい』を先に読みました。
それではと、こちらも手に取ってみました。
1ページ目から、ふてっくされている女の子(ワシテ)。
絵が嫌いなのか、何かの理由で嫌いになったのか、とにかく自分にまで嫌気がさしているような様子です。
先生の促しによって、白い紙につけられたしるし、それが、てん。
翌週絵画室に飾られた額縁入りのワシテの作品。
『えっ、…。』って思いました。
意欲をこどもたちに持たせることは、親や教師にとってとても難しいことだと思います。
この先生は、ワシテのやけでおしつけたような「てん」を作品として尊重し、ワシテを動かしました。
冷え切っていたワシテの自尊心をあたため、無限の可能性を自らきりひらく喜びを与えてくれました。
エンデイングを読んで、“良い出会いは、次の良い出会いを導くもの”だなと、あったかい気持ちになりました。
巻末に、水彩絵の具と“紅茶”で描いたと記してあり、驚きと新たな興味で読み直しました。
息子は、「スゴー、芸術だ〜。ぼくもやってみるかな〜。」ってなことを言っていました。
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絵本の語り手に先を越され
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投稿日:2009/10/07 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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ある国で、お妃さまが亡くなられ、残った姫三人に形見分けが。
長女は、かかとの高い靴を、次女は真珠のちりばめられた銀の手鏡を。
そして、三女は木でできた宝箱を。
王様は、まもなく気弱になり世継ぎを決めたいので、次の王にふさわしいものを見せるよう、姫たちに告げます。
姉たちは、王としての権勢を世の人々に知らしめる為、月や星にとどくようなりっぱな塔造り。
三女のセレニティ姫は?、と考えているタイミングで、
もしかしたら、みなさんはセレニティが一番賢くて綺麗と思ってでいるでしょう。おとぎばなしでは、そういうことがおおいですもんね。
と、絵本の語り手に先を越され、『こんなの初めて〜』と笑ってしまいました。
亡き母の木箱を開け、りんごの種を植えることに…。
食卓にのぼったデザートフルーツの種まで、どんどん植えていきます。
タイミング良く、出てくる出てくる宝の木箱から。
雨のしずく、虹のかけら、星の鳥の羽。
みんな、詩のような表現の宝が、セレニティを助けます。
お城の前の風景が、明るい緑色になった様子は、王でなくともため息が出ます。
シェークスピアの『リア王』のようにならず良かった良かった。
読後、「この王様、りっぱな王様じゃん。」と横浜育ちでもないのに、“じゃん言葉”の息子でした。
小学校低学年頃から楽しめると思います。
1.2年生にはお家の方が、ゆっくり読んであげるのも良いと思います。
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