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どんなにきみがすきだかあててごらん(評論社)

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6613件見つかりました

★5  親の私がぞくぞくしてきました 投稿日:2010/04/14
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子13歳
雪女
雪女 絵: 伊勢英子
訳: 平井 呈一

出版社: 偕成社
児童書です。昔なじんだ小泉八雲の代表作。
それにしても、自分自身がドキドキしてしまったのです。
表紙の絵のぞくぞくするような怖さ。
子どもはちょっと手に取るのに躊躇するのではないかと思いました。
女の情念(ママさんたちごめんなさい)さえ感じさせる視線。
男としていせさんの絵に感性的なものを感じてしまいました。
伊勢さんの絵は凄過ぎます。

お話は、小泉八雲の代表的な怪談。
このことを誰かに話したら命をとると言って助けられた巳之吉。
その巳之吉の前に、お雪という女が現れてお嫁さんに。
十人の子どもに恵まれた巳之吉が、雪女に言われたことをたがえて昔の出来事を話してしまいます。
ここのところで私は息をのんでしまいました。
それほど、絵本の絵は緊張感があります。

大人向けの絵本でしょうか。
絵にするとこれだけ凄いことになってくる。
子どもが男の子で良かったと、妙に言い訳がましい私ですが、女の子に読むのには勇気が要ります。
低学年に読んだりしたら眠れなくなってしまうような絵本でした。
参考になりました。 1人

★5  むぎわらぼうしのスキマから見えた情景 投稿日:2010/04/13
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子13歳
むぎわらぼうし
むぎわらぼうし 作: 竹下 文子
絵: いせひでこ

出版社: 講談社
いせひでこの描く情景がとても素晴らしい絵本です。
るるこが大切にしている麦わら帽子と夏の思い出。
大きめの麦わら帽子を深々とかぶったら、麦わらのスキマから見えてきたのは日差しの波。
波の中に夏の思い出を見つけます。
とてもすがすがしい情景描写。
自分もるること同じ目線から、スキマを通して夏の情景を見ているようです。
景色が夏一色になります。
麦わら帽子を深く引っ張りすぎて、つばのぬいめがやぶけてしまいました。
夏が逃げていく。???
すばらしい表現です。
少女の心象風景と繊細さを見事に表現しています。
この感覚を味わえるのは、高学年からかも知れません。
参考になりました。 0人

★5  気は持ちよう 投稿日:2010/04/12
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子13歳
さんねん峠
さんねん峠 作: 李錦玉
絵: 朴民宜

出版社: 岩崎書店
ここで転ぶと三年で死ぬというさんねん峠。
ころんでしまったおじいさんは、さあ大変。
具合を悪くしてしまって、三年どころか今にも死にそうです。
そこに現れたすいしゃやトルトリ。
三年で死ぬのではなく、三年生きるのだとアドバイス。
見事な発想の転換です。
おじいさんは転がり続けて、とても元気になりました。
気は持ちよう。
これって、私向け?
参考になりました。 0人

★5  地球を描くとき人は…。 投稿日:2010/04/01
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子10歳
せかいのひとびと
せかいのひとびと 作・絵: ピーター・スピア
訳: 松川 真弓

出版社: 評論社
うちの上の子は、最近本当に「世界史」とか、世界の国々のまめ知識にハマっています。
この絵本は、私がスピアーの絵本が好きで借りてきたのですが、
一番喜んで、ホクホクしながらじっくり眺めていたのは上の子でした。

地球をクローズアップした画が出てきたとき、
「この人、どこの人?ヨーロッパが中心に描いてある。あぁ、オランダのひとか」と、1人で納得して満足してました。
人間って、不思議なもので、世界地図を書くとき、つい自分の国を中心に描きたくなるんですよね。不思議、不思議!

そして、子どもが一番好きなページは、やっぱり最後の
「ほらね わたしたち みんながみんな それぞれ 
 こんなに ちがっているって すてきでしょ?」
だそうです。
読み語りとかにはちょっと不向きかもしれませんが、家族や友達の少人数で、ガヤガヤ眺めるのは楽しいと思います。
参考になりました。 1人

★5  心のつながり 投稿日:2010/04/11
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子13歳
百羽のツル
百羽のツル 作: 花岡大学
絵: とだ こうしろう

出版社: 戸田デザイン研究室
一糸乱れぬ隊列で飛んでいく百羽のツルの群れ。決して楽ではない渡り鳥の旅のドラマです。
隊列の最後を行く小さな子どものツル。病気で疲れ果てて、飛ぶ力を失って落下していきます。
そのツルは助けを求めない。他のみんなの喜びを壊したくなかったから。
それに気づいた99羽は、落下していくツルを追ってみんなで網を作ります。
みんなで子どものツルを助けるのです。
そして、先頭を行くツルが足で子どもツルを支え、何事もなかったように再び隊列を組んで飛んでいきます。
さりげなく飛びすぎていくツルの隊列の物語。
花岡大学さんは「心のつながりを感じて欲しい」と後書きで述べています。
非常に単純化したドラマの中で、伝えたいことがしっかりと絵になっています。
キャンバス地と溶け込むようなツルの絵がとても印象的です。
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★5  ホン=シュンタオ版2です 投稿日:2010/04/10
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子13歳
魔法の筆
魔法の筆 作: ホン・シュンタオ
絵: ワン・レイミン

出版社: ほるぷ出版
君島久子訳、若菜珪絵の絵本を読んでからこの本を読むと、同じ文章でありながらテイストがずいぶん違うことに気づきます。
一つは訳です。
「むかしむかし」で始まる定型パターンから、ぐっと今風な翻訳になっています。
子どもにはこれが一番合うのかも知れません。
もう一つは絵です。
中国を代表するアニメ作家の絵だということ。
こちらは、自分がイメージする中国らしさから脱してしまっているので、少し軽すぎるような気もしました。
しかし、子どもには違和感なく受け入れられるのだとも思いました。
『魔法の筆』の異本の中で、一番子ども受けする絵本のように思いました。
参考になりました。 0人

★5  ホン=シュンタオ版です 投稿日:2010/04/10
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子13歳
マ−リャンとまほうのふで
マ−リャンとまほうのふで 作: ホン・シュンタオ
絵: 若菜珪
訳: 君島 久子

出版社: 偕成社
西本鶏介版と比較してしまいました。
お話としては、こちらの方が面白く感じました。
絵描きとたいかん(位の高い役人)が冒頭から出てきます。
牢獄に入れられたところを筆で扉を描いて脱出します(どもでもドアみたい)。
貧乏な農民に手助けをしている話が多く描かれています。
絵描き描いた金のなる木は、絵のままでした(こちらの方が自然のように思えました)。

物語として、ダイナミックさを感じました。絵を描いている若菜珪さんは日本人ですが、何となく中国の昔話らしい感覚と、極端過ぎない絵で好感が持てました。

同じホン=シュンタオの作品でワン・レイミンが描いている絵本があります。訳者も違ったのですが、同じお話でもいろいろだと思います。
ワン・レイミンさんの絵本と読み比べると楽しさ倍増です。
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★4  子どもを意識したら、もっと素敵かも! 投稿日:2010/03/29
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子10歳
たいふうがくる
たいふうがくる 作・絵: みやこし あきこ
出版社: BL出版
「何やら面白そうな表紙だね」といいながら、上の子が手にして読みました。(1人読み)
なんと!この絵本の作者は、「ニッサン童話と絵本グランプリ」に何度も応募し、優秀賞2回、佳作を3回も受賞。
本作品は(たぶん)6回目に応募した2009大賞作品です。

1ページ1ページの描き方がすごく印象的です。
小学校2,3年生くらいの男の子が主人公なので、彼の目線で「ピックアップされて見えている」のだろう世界が、バーンと描かれています。

小学校の教室で、「台風」の注意をしている先生が、怒ったように見えるのは、少年の心の目じゃないでしょうか?
家の居間から見えるに曇った外の風景。
台風を吹き飛ばそうと、夢で見た大きな船のマスト。そこに描かれている太いロープの傷み具合がいい感じです。
この作者は観察眼も素晴らしいし、描写力もすごいです。
なんといっても印象的なのが、台風一過のあとの青空!
それまでモノクロで描かれていただけに、青い空の見「ブルー」で色づいているので、とても目に焼きつきました。

印象的で、芸術性は高い絵本だと思いますが、
「子どもに伝える絵本」「子どもが読みたがる絵本」かというと、ちょっとどうかな〜。
作者が本格的に子どもを意識して描いてくれる絵本があったら、とてもいいものができそうな気がします!

小学校高学年以上、中高生や、絵を勉強したいお子さんにはお薦めです。
参考になりました。 2人

★5  「ヘタ上手」の絵本作家さん、発見!! 投稿日:2010/03/29
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子10歳
おじいさんのいえ
おじいさんのいえ 作・絵: 植垣 歩子
出版社: 偕成社
素敵な絵本を見つけました!!
デッサン力は、正直「ヘタ上手」という部類に入る画力だと思います。
でも、『絵本』としての味わいは、ものすごく秘めた力を持っている絵本作家さんです!!(私の目に狂いはない!!…と、思います)

目が「3」の年老いた犬(絵本を見れば「3」の意味がわかります)を
お供に、あてもない旅を続けるおじいさんさんが主人公です。
私は上の子と読んだのですが、
「犬がいいね!ねずみは嫌いじゃないけど、ねずみがいっぱい出る小屋に寝るのはちょっと勇気がいるよね」と、笑ってました。

この絵本は「おじいさんの孤独感」がどう癒されるのかがキーになっているので、
年齢の低いお子さんより、小学校高学年以上にお薦めします。

特に2世帯住居や、近所におじいちゃんおばあちゃんが住んでいるお子さん、中高生のお子さんなら、将来へルパーさんなど、高齢者の方に触れ合う職業を考えている人に、特にお薦めしたいです。

裏表紙には、初めと終わりに4コマ漫画のような「おじいさんと犬」の一日が載っています。
おじいさんの人柄や日常が読みとれる素敵な絵本です。
参考になりました。 1人

★4  西本鶏介版です 投稿日:2010/04/10
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子13歳
まほうのふで
まほうのふで 作: 西本 鶏介
絵: 太田 大八

出版社: チャイルド本社
中国の昔話です。
昔話というと、内容はともかく書く人によって違いがあります。
先にホン=シュンタオの書いたものを読んでいたので、内容のちょっとした違いが気になりました。
絵の好きなマーリャンが絵を習おうとすると、貧乏だからという理由で相手にされません。
絵の好きなマーリャンは自己流で絵の練習をしますが、筆がない。
夢の中で現れたおじいさんがくれた筆が「まほうのふで」。

マーリャンが筆で絵を描くと現実のものとなります。
それをマーリャンは同じく貧乏な人たちのために役立てます。
大金持ちがそれを欲しがって、マーリャンに絵を描くように頼みますが聞き入れられないので、取り上げて他のものに黄金の山を描かせると黒々とした岩に変わってしまいます(ホン=シュンタオ版と違うところ)。
マーリャンはしかたなく黄金の山を描きますが、その前に海を描きます。
海を描いて、船を描いて大金持ちを船に乗せます…。

貧しいものの味方としてのマーリャンの活躍が見所の昔話。
太田大八さんの絵がホッとします。
ただ、自分としてはホン=シュンタオさんの文の方が、活劇的で好きです。
読み比べてみて下さい。
参考になりました。 0人

★5  スペインはヨーロッパの中でいちばん好き! 投稿日:2010/03/27
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子10歳
絵本 世界の食事 14 スペインのごはん
絵本 世界の食事 14 スペインのごはん 作: 銀城康子
絵: マルタン・フェノ

出版社: 農山漁村文化協会(農文協)
「図書館で借りてきて〜」と頼んだのは上の娘ですが、「スペイン」は私も読んでみたかった。
ヨーロッパの中で私が一番好きな国です。
今日も、テレビでたまたま「スペイン=バルセロナ」の番組をやっていて、家族にウンチクをたれてしまいました。

この絵本の記載の中でただ一つ気になったのは、スペインには「バル」という軽食屋のようなところがあって、そこは朝から夜まで開いているので気軽に食事ができる。というところ。

私がスペインに旅行したのは結婚前だったので、
今とは多少違うかもしれませんが、
当時のスペインにも「バル」はありましたが、そこもしっかり「休憩時間」をとっていたので、1日中開いてはいませんでした。
(今は1日中、空いているのかな?)
私はスペイン風オムレツ=トルティージャが大好きです。
若いころ知り合いだったアルゼンチンのおばさまはホームパーティが大好きで、お呼ばれしてはトルティージャとかパエーリャとか頂きましたね〜。

このスペイン版の絵本にも、最後に有名どころの料理レシピが載っていたので、控えて、今度挑戦してみようかな?
参考になりました。 0人

★5  「カラクッコ」に一言! 投稿日:2010/03/27
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子10歳
絵本 世界の食事 第12巻 フィンランドのごはん
絵本 世界の食事 第12巻 フィンランドのごはん 作: 銀城康子
絵: 萩原亜紀子

出版社: 農山漁村文化協会(農文協)
ヨーロッパが好きな上の子に、最近ハマっている「世界の食卓」シリーズを(図書館で)借りてきて」といわれて、
また探してきました。
今度はフィンランドです!!
サウナ、白夜、湖、森、妖精の国、サンタの国!というのが、
私の持っていたフィンランドの世界で、どんなものを食べている人達なのか、この絵本を読むまで、全く知りもしませんでした。

さすがに「ヨーロッパ」オタクになりつつある上の子は、私よりもフィンランドのことを知っていて、
この絵本でも紹介されている肉や魚を、ライ麦パンで包んでオーブンで焼く民族料理「カラクッコ」を見て、
「うわ〜っ!これ、まずいらしいんだよね〜」って。
食べたこともないくせに、どこから調べたことだかわからないけど
「まずい」と、決めつけるのはいかがなものか!?と、思ったので、それは訂正させました。
「自分で食べてから、まずいと思って、そういうのは仕方ないけど、勝手に想像だけで判断しない」と。

フィンランドも寒い地方なので、煮込み料理。オーブン料理や保存食になりそうな料理が多いようです。
毎回この絵本は楽しく、世界の食事情を教えてもらえて、嬉しい限りです。
参考になりました。 0人

★5  子を思う母のこころ 投稿日:2010/04/03
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子13歳
にじをわたったおばば
にじをわたったおばば 作: 浜野 卓也
絵: 梅田 俊作

出版社: 佼成出版社
夫を失い、たよりにしている一人息子がいくさにとられた母親。
いくさが終わって何年経っても帰ってこない息子を待つ母親の子どもに向ける思いが切々と伝わってきます。
20年経っても帰ってこない息子。
ある日、息子が渡っていった川で旅の若者が溺れ死にます。
その若者にも待っている親がいる。
そう思った母は、橋を造ろうとするのですが、老婆となっていた母親は目が見えません。
最後には虹を渡って息子のもとにに旅立つ「おばば」。
切々としたお話ですが、梅田俊作さんの絵だけにほんわりした絵本になっています。
参考になりました。 0人

★5  出た!悪徳科学者!! 投稿日:2010/03/27
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子10歳
フレディ2 世界でいちばんねらわれたハムスター
フレディ2 世界でいちばんねらわれたハムスター 作: ディートロフ・ライヒェ
絵: しまだ・しほ
訳: 佐々木 田鶴子

出版社: 旺文社
「フレディ」がとても面白かったので、上の子に続きを要求されました。

第2巻の本作品では、フレディーがあまりに優秀すぎて、
飼い主のマスター・ジョンのパソコンに、
(ハムスターの署名入りで)ホームページまでたちあげてしまったことが発端になり、優秀なハムスターの脳みそに興味のある悪徳科学者につけ狙われるお話です。

幼児向けの正義の味方に登場しそうな、悪徳科学者ディット・リッヒ博士が私は面白かった。
もしも、この作品がテレビとかになるなら、この博士役はやりがいがありますよ〜。
フレディは、マスター・ジョンや記者のリーザ、それに黒ねこのサー・ウィリアムや、モルモットのエンリコ&カルーソと共に、この窮地を脱出します。
深刻なようでいて、コミカルなドタバタアクション(?)もあるので、うちの子にはツボにはまったようです。
そして、やっぱりエンリコとカルーソの登場シーンが、面白かったそうです。
出来たら動物好きの小中学生に、読んでほしいな。
行間も文の長さも、小学生中学年くらいを意識した書き方で、とても読みやすくなっています。
参考になりました。 1人

★5  圧巻。 投稿日:2010/04/08
ちゅら。さん 40代・ママ・千葉県  男の子13歳
ビッグブック しまふくろうのみずうみ
ビッグブック しまふくろうのみずうみ 作・絵: 手島 圭三郎
出版社: リブリオ出版
通常サイズの絵本でも迫力のある、手島圭三郎さんの版画。
ビッグブックでは、ただただ息をのむばかり。

しまふくろうの子どもがお父さんとお母さんに連れられて、
湖へ魚を獲りにやって来ました。
静かな山奥の湖で、静かなハンターとなるお父さんふくろう。

日暮れていく山の端や月の光で気温を感じます。
自然はもとより、しまふくろうの羽ばたきの風を感じます。
五感で感じる絵本です。

特に、しまふくろうのお父さんが魚を捕る場面は圧巻です。
子どもから大人まで、引き込まれることでしょう。
参考になりました。 2人

★5  楽しい木版画絵本 投稿日:2010/04/05
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子13歳
よるのとこやさん
よるのとこやさん 作: 垣内 磯子
絵: 村田 エミコ

出版社: フレーベル館
夜にだけ店を開けるとこやのキールさん。こうもりが来たりフクロウが来たり三日月までやって来ます。
そんなお話の中に夜の町のお店の風景、よるの景色が楽しく描かれています。
おはなしはシンプルですが、なによりぬくもりのある木版画を楽しめる絵本です。
彫刻刀の使い方でこれほどまろやかになるのですね。
参考になりました。 0人

★5  まさに「かしこい」ハムスター・フレディ! 投稿日:2010/03/27
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子10歳
フレディ 世界でいちばんかしこいハムスター
フレディ 世界でいちばんかしこいハムスター 作: ディートロフ・ライヒェ
絵: しまだ・しほ
訳: 佐々木 田鶴子

出版社: 旺文社
中学生の上の子が、朝読用に読みました。
字の大きさや行間の感じからすると、出版社からのお薦めは、
小学校中学年から高学年くらいをターゲットにした児童書だと思います。
うちの子は動物の中でも、ハムスターと犬と猫が特に好きなので、表紙を見たときこれはイケる!と思って、図書館で借りてきました。

ハマりましたよ〜。とっても楽しかったそうです。
副題に「世界でいちばんかしこいハムスター」とついているだけに、
この本の主人公ハムスターのフレディは、人の言葉を「読む」ことを覚えて、理解ある(2番目の)飼い主マスター・ジョンのおかげで、パソコンまで使えるようになってしまう。というスーパー・ハムスターです。

これはドイツの作品で、なんと!ドイツ人はハムスター(特に「ゴールデンハムスター」)が大好きとか…。
どこまで本当の話かは知りませんが、
フレディや、周りの人たちの人格や動きがすごくわかりやすく描かれていて、楽しく読むことができました。
うちの子は脇役のモルモット、うたうのが大好きな「エンリコ」と「カルソー」が面白かったそうです。
この話はドイツの子どもたちに人気だそうです。
日本でも少し前まで(?)、ハムスターは人気ペットでしたよね?
(今でもうちの子どもたちは大好きで、我が家には常にハムスターが小族としているのですが)
ハムスターの好きなお子さんたちには、ぜひ!読んでもらいたい作品です。
フレディの堅実なようで、ハチャメチャん活躍を
たくさんの子どもたちに、楽しんでもらえるといいな。
参考になりました。 1人

★5  なんで絶版なの? 投稿日:2010/04/05
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子13歳
はなびのよる
はなびのよる 作: 梅田 俊作 梅田 佳子
絵: 梅田 俊作 梅田 佳子

出版社: 佼成出版社
花火の夜、返ってこない父母と、花火を見に行きたい3兄弟。
おじいちゃんの言葉で、暗い夜道の農道を花火を見に行くために3兄弟は家から暗い夜道を歩き始めます。
この絵本は、子どもたちの情景と親子の絆を、いろんな出来事の中で表現しています。
兄弟の心遣い、親子の愛情、同居の祖父母の心、そしてまだ自然と人が共和していた時代へのノスタルジー。
その中に家族やら、道徳やら、子どもの自意識やら、自分たちが育ち大切にしたきた、そして今では失いつつある心の原点を痛感するから、この絵本が過去形になってほしくないと思いました。
そして、今の子どもたちに伝える難しさも同時に感じました。
参考になりました。 0人

★5  俺と息子のいたずらきかんしゃです 投稿日:2010/04/03
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子13歳
いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう
いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう 作・絵: バージニア・リー・バートン
訳: 村岡 花子

出版社: 福音館書店
絵本ナビで目にして、息子の部屋から持ち出しました。
子どもが幼稚園の時に、保母経験の知人から勧められて購入した1冊。私にも息子にも思い出いっぱいの絵本だったようです。

蒸気機関車のちゅうちゅう。機関車トーマスのように意志のある機関車です。
ある日、ちゅうちゅうは自分の意志で走りたいと思いました。
日頃ひいている客車を残して冒険の旅に出かけます。
人に迷惑をかけても、やんちゃのし放題。
二またにわかれる線路で選んだ道は列車の使わない廃線。
あまり話してしまうと申し訳ないほど盛りだくさんの絵本なので、後は絵本を見てのお楽しみ。

この絵本では、モノクロームの絵がとてもリズミカルな表現をしています。
原書は見ていないのですが、文章のリズミカルさと文章の取り込み方が、機関車ちゅうちゅうを印象づけるような取り込み方で、絵本にメロディーラインを取り込んでいます。
かたく考えると、ちゅうちゅうの行動は問題だらけなのですが、ちゅうちゅうの自立が印象的に描かれていること、取り巻く社会のことが描かれていること、絵本として見事です。

よく考えると、息子が幼稚園の時にはこのようなレビューは書けなかったと思います。
で、息子はというと…
ストーリーは知っているからと、取り合ってくれません。
息子の本棚に残されている『いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう』。
息子にも思い出があって、大切にしたいことがあるのでしょう。
今回息子に読むことは出来なかったけれど、息子にはこの絵本を通して大切な何かを持っていることがとてもうれしく感じられました。

とても良い絵本です。
多分お父さんと息子の接点になる絵本です。
どの世代で読むか、読み返すと息子と親父の語らいが生まれるような絵本です。
参考になりました。 0人

★5  ゴリラと話し合える少年 投稿日:2010/04/03
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子13歳
おりの中の秘密
おりの中の秘密 作: ジーン・ウィリス
絵: 千葉 茂樹

出版社: あすなろ書房
言葉を話すことができないトムは、コミュニケーションに手話を使います。
社会の偏見の中で居場所を探すトムの行き先は動物園。
そして、手話でゴリラと話すことができるのです。
トムに妹ができました。友だちになったゴリラのザンジにもあかちゃんができました。
そのことで、トムとザンジは心通わせることができるのです。
あかちゃんを取り上げられたザンジの悲しみ。
トムは妹のデイジーをつれてゴリラのおりに入り込みます。
心の通い合い、子どもを思う母親ゴリラの愛情、すばらしい話です。
理解できない大人たち、聾に対する偏見、問題提起がされています。
そして、トムはこの大事件の中で、言葉を発することができました。
トムの成長、優しさが響き渡ります。
この物語の中の純粋な部分と、偏見社会の中に自分もいるのだと思いました。
とてもためになる本です。
参考になりました。 0人

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