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あっぱれ!われらのてんぐさま

あっぱれ!われらのてんぐさま(フレーベル館)

ある日、てんぐさまの自慢の鼻におできができて…?

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6611件見つかりました

★4  静かな冒険 投稿日:2009/08/07
とむままさん 40代・ママ・三重県  男の子13歳、女の子11歳
ミュージアム・トリップ
ミュージアム・トリップ 作・絵: バーバラ・レーマン
出版社: 評論社
バスに乗って美術館へ出かけます。

靴のひもを結びなおしていたら・・・みんなとはぐれてしまい・・・

字のない絵本です。

ナイト・ミュージアムという映画が流行って、夜の博物館を探検しよう!

という企画にこどもと参加したことがあります。

沢山の人がいても夜という雰囲気に今にも動きだしそうな絵や作品・・

どきどきしました。

美術館って独特の雰囲気がありますよね。

一人で作品を見てまわるうちに作品の迷路に入り込んでしまう、不思議

なお話です。

娘は迷路を指で説き進めながら主人公の気持ちになって楽しんでいたようです。

最後に同じメダルをつけた学芸員さんもいて・・・


もしかしたら、時々こんなことがあるのかも・・と夢を描いてしまいます。 

体験したいですね〜

絵を見て楽しむので年齢に制限がある絵本かもしれません。
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★4  息子の天地人 投稿日:2009/08/02
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
直江兼続 愛と義に生きた武将 天下人徳川家康にいどむ
直江兼続 愛と義に生きた武将 天下人徳川家康にいどむ 作: 小西 聖一
絵: 牧田廣美

出版社: 理論社
息子が学校から借りてきた本です。
私の父親の大河ドラマ好きに刺激されたのか、買い与えた「日本の歴史シリーズ」のおかげか、はたまたたまたまなのか、テレビの「天地人」をそろって見ることになった我が家。
正直申せば、私はこの年まで直江兼続という人物を知りませんでした。
私もこの本によって新たな発見をしました。
この本の良いところは、児童向けに書かれていることに加え、ひとつの推論で歴史を語っていないところです。
史実は史実として説明し、間を埋める不確かな事実については、実際の資料を使ったり、史実の断片を使って「こう言われているけど、本当はこうだったかもしれない」とわかりやすく説明しているところです。
書かれたこと、聞いたこと、見たことを単純に鵜呑みしてしまう子どもたち(大人もそうですが)にとって、歴史を語る時とても重要なことだと思います。
これからのドラマの展開が楽しみになった父子でした。
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★5  ファーブル昆虫記の投入門 投稿日:2009/08/07
とむままさん 40代・ママ・三重県  男の子13歳、女の子11歳
ファーブルの写真集 昆虫
ファーブルの写真集 昆虫 作: ポール・アンリ・ファーブル
絵: ジャン・アンリ・ファーブル

出版社: 新樹社
我が家の息子が小さい頃は虫が好きでした。事典も好きです。でも・・・本が苦手

なので・・ファーブル昆虫記は1冊でギブ・アップした経過があります。

近くの博物館で「ファーブル展」をしているので図書館では特集を

組んで展示がしてあり、久しぶりに借りてみました。

これは写真集の復刻版でありながら写真とあわせて「昆虫記」からの

説明文も入っています。

とても、分かりやすいです。

虫の姿だけでなく幼虫時の姿やこんなところどうやって映したんだろう・・

興味深いものばかりでした。


息子も大きくなりこれぐらいの文章なら読めるぞ!と喜んで楽しみ

ながら何度も何度も見入っている本です。

これから、「昆虫記」へ進んでいくともっと、深い世界が楽しめるのに

なぁ・・と思っています。
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★5  同じ場所の移り変わりを見つめて 投稿日:2009/08/11
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
はらっぱ 戦争・大空襲・戦後…いま
はらっぱ 戦争・大空襲・戦後…いま 作: 神戸 光男
絵: 西村 繁男

出版社: 童心社
荒川の工場地帯。
1932年から現代(1997年)まで、同じはらっばを通して町の移り変わりを淡々と描いています。
昭和初期から軍国主義化される日本、大戦と東京大空襲、そして戦後から高度成長へと、絵の下の簡単な解説以上に、詳細に描かれた風景は饒舌です。
右から左に書かれていた文字。町中に映画館があった時代。
自分が経験していない時代から、自分の成長に重ねる時代にかけて、時には自分の思い出を掘り返しながら子どもと一緒に絵を眺めました。
この本は、戦争の悲惨さを伝えるものかも知れませんが、歴史の流れによって町がどのように変わっていくかを子どもに感じさせる良い本だと思います。

そして、歴史を描く本の悲しさ。
「現代」はいつまでも「現代」ではないことを伝えなければいけないと課題を残します。
絵本の「はらっぱ」はもうないかもしれない。
背景の空のどこかに高速道路の高架が見えて、町がすっかり囲まれているかもしれない。
この絵本が出されてから12年。日本はさらに変わりました。


ついでながら、子どもたちには伝えたい一言。
「次にこの風景を変えていくのは、君たちたち自身なんだよ。」
いつも一言多いおやじです。
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★4  子どもの目線で考えられた生き物分類学 投稿日:2009/08/06
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子9歳
カモノハシくんはどこ?
カモノハシくんはどこ? 作: ジェラール・ステア
絵: ウィリー・グラサウア
訳: 河野 万里子

出版社: 福音館書店
副題に「生き物の分類学入門」とあります。

上の子が動物好きで、今年の自由研究のテーマを
「絶滅危惧種(レッドリスト)」について調べようかな〜、とか言っていたので、こんな絵本も参考になるかな。と、探してきました。

絵本の内容は、動物の学校に各種たくさんの動物たちがやってきて、いろいろな種類のグループに分かれて何かをしようとすると、転校してきた「カモノハシ」君はなぜかどのグループにも入れない。
というのも、カモノハシは哺乳類のようであり、爬虫類のようであり、見た目は魚みたいだったり、鳥みたいだったり…。
結局先生はそれまでのグループ分けをやめて、みんなでできる遊びを考えだします。

この過程が子どもたちにわかりやすく描かれていてよかったです。
作者ジェラール・ステアはパリで子ども達のために活躍している作家(舞台用含め)であり、画家だそうです。
イラストを担当したウィリー・グラサウアという人で、こちらもドイツで主に子ども達のために絵などを教えている方だそうで、やはり、こういう人たちが作ったから、子ども達の目線で読みやすい絵本になっているんだな〜と、感じました。
一番最後のページには、カモノハシの生態の説明(写真付き)と、簡単な生き物の分類図ものっているので、興味のあるお子さんは楽しい作りになっています。
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★5  楽しいウンゲラーの世界 投稿日:2009/08/08
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
月おとこ
月おとこ 作・絵: トミー・ウンゲラー
訳: 田村 隆一 麻生 九美

出版社: 評論社
月全体が月おとこ。
三百年も前から宇宙船を研究していた博士。
月にすっぽり入ってしまう月おとこが地球にやってくると人間と同じ大きさに。
?マークの繰り返しだけど、考えているひまもない展開。
理屈も常識も受け付けない破天荒なウンゲラー世界。
とてもインパクトのある漫画絵本。
楽しめる絵本でありながら苦みばしった後味。
ほんわりした月おとこの表情に対して、地球の登場人物はどこかニヒル。
単純に見えるストーリーも含みがいっぱいあるようにも思えました。
参考になりました。 1人

★5  こだわりのある夢 投稿日:2009/08/06
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
ストーン・エイジ・ボーイ
ストーン・エイジ・ボーイ 作・絵: きたむら さとし
出版社: BL出版
森の中を歩いていたら、穴に落ちて気がつくと石器時代にいた。
現代に戻ってきた自分は、大きくなって考古学者になった。
あれは夢だったのだろうか?

物語の始めと終わりはこんなだけど、とても夢とこだわりのある話だと思いました。

石器時代に行った自分が経験したこと。その時代の生活についてきむらさんは、博物館で調べた上で、その当時の生活の細かいことを説明してくれます。
こんな絵本を読んでから、博物館に行くと楽しくなると思います。

そして、自分の興味が大人になって考古学者という自分の職業になったこと。
将来何になるの? 好きなことは何?
これは大人の感覚かもしれないけど、考古学者になった少年を息子はしっかり感じ取ったようです。
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★4  幻想的で、怪奇的で、神秘的で 投稿日:2009/08/04
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
月のしかえし
月のしかえし 作: ジョーン・エイキン
絵: アラン・リー
訳: 猪熊 葉子

出版社: 徳間書店
「バイオリン」が上手になりたい。そんな願いをこめて、七晩続けて月に投げた靴。
月がおこって、セッピーにひどい仕打ちをしました。
その晩に生まれた妹のオクタビアは口がきけません。
月が言った七年後に起こった怪奇な出来事。ゆうれい、怪物の登場と大混乱。
その中でセッピーはバイオリンを弾き続けることで、月の呪縛から解放され、妹は口がきけるようになります。
ヘンリー8世の時代。西洋の伝承文学の雰囲気と、スペクタクル映画の壮大さを持ったお話です。
リーの絵も神秘的で、見る側に迫ってきます。
ただ、7ってどんな意味なんだろう。
7番目の息子を父親の7番目の息子のセッピーが、自分の願いのために7歳になって、7歳までの年ごとに履いた靴を月に投げる。妹のリーが呪いから解き放されるのが7歳。セッピーは14歳までの7年間を月に縛られるのです。
ラッキーセブンだと思った「7」の意味。
私の中に謎が残りました。
月のクレーターをモチーフにするとこんな物語も出来るんですね。

おまけですが、この絵本、文章がとても長い。
私の話し方の抑揚のなさが大いに影響してか、息子は途中で疲れてしまいました。
話に興味をもったのか、その後自分で読み直して納得の様子でした。
内容のきめ細かさにとても味があるので、本人に読んでもらいましょう。
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★5  生と死 投稿日:2009/07/31
とむままさん 40代・ママ・三重県  男の子13歳、女の子11歳
夏の庭 The Friends
夏の庭 The Friends 作: 湯本 香樹実
出版社: 徳間書店
12歳の少年たちのひと夏の出来事・・・年齢的にぴったりなので息子もそして今年娘も読んだ物語です。

夏休みのお勧めの本にもよく紹介されています。

死んだ人が見たい。この突拍子もない思いつきで近くのぼろやに住む

老人を見張ることにした少年たち。

その少年たちと交流をしていくことでいきいきしていくおじいさん。

人って本当に1人では寂しくて友だちがいるとこんなに楽しい毎日が過ごせれるんだ!としみじみしました。

人と人との結びつきって年とかじゃなくて共有した時間なのですね。


ぜひ読んでほしい1冊です。
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★5   虫の気持ちにもなれるのね 投稿日:2009/08/02
たれ耳ウサギさん 40代・ママ・群馬県  女の子18歳、女の子16歳、女の子14歳
もったいないばあさんがくるよ!
もったいないばあさんがくるよ! 作・絵: 真珠 まりこ
出版社: 講談社
本編「もったいないばあさん」だけではもったいないと2冊一緒に
借りてきました。

知恵袋満載でどのページも感心する事しきりでした。
「〇〇〇しなきゃだめ!!! xxxしちゃだめ!!」ではなく、
「もったいない」っていう諭し方素晴らしいですね。
今からうちの子にも効くかしら…

たんぽぽ。
家の周りのそれを口にするの勇気いるなぁ。
でも一度は試してみましょう。

最後に悲しかった事。
えかきうたで描いてみようかなって眺めていたら、なんか変。
よく見ると、そこには落書きの跡が…
「あなたのペンが無駄に減るよ。もったいない。」
彼女ならこんな風に言うのかしら…
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★5  お父さんが息子に読めば最高 投稿日:2009/08/03
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
パパが宇宙をみせてくれた
パパが宇宙をみせてくれた 作: ウルフ・スタルク
絵: エヴァ・エリクソン
訳: 菱木 晃子

出版社: BL出版
作家ウルフの思い出話。
「宇宙をみせてあげよう」とお父さんが少年時代のウルフを家から連れ出した。
歩いた道、途中に立ち寄った店も覚えている。たどりついたところが自分もよく知っている原っぱだったことも。
だけど、暗さに慣れてきた眼にはいろんなものが見えてきて、それから見上げた空の星。
お父さんがいろいろと星座の説明をしてくれて…。
犬の落とし物を踏んでしまったお父さんはそれからトーンダウン。
お父さんは家に帰っても靴の底が気になっているけど、ウルフには全部ひっくるめて楽しい思い出として心に残ったようです。
ひょっとしたらお父さんは、そんな出来事は忘れてしまっているかもしれないですが、子供の思い出箱に納められる宝物のような話です。

息子にはすんなり受け取ってもらえたようですが、奥様は犬の落とし物の件の方が気になったようで、あまり良い印象ではなかったようです。

父親が、息子に読み聞かせるのに良い本だと思います。
参考になりました。 2人

★5  ごはんは残さないようになったけど 投稿日:2009/08/02
たれ耳ウサギさん 40代・ママ・群馬県  女の子18歳、女の子16歳、女の子14歳
もったいないばあさん
もったいないばあさん 作: 真珠 まりこ
出版社: 講談社
私が子供の頃、「こんな少しばかりごはん残して…お百姓さんが
汗水たらして作ったおコメなのに、何故この一口が食べられない!!」
農家育ちの私の母にさんざん言われ続けました。

そして今も、もったいないばあさんほどの迫力はありませんが、
母も我が家にやってきては「もったいない!!」を連発しながら、
家の中のプラグをコンセントから引き抜いたり、
つけたままの電気や換気扇を消して回っています。
正直、うるさいなぁ。わかってるって!!と思いながら、
しまった…またやっちゃったよぉ!!と反省の日々。

手元に置いて、くり返し読んで、心に刻み付けなければならない
本だと思います。

「でんきを つけるなんて もったいない。
くらく なったら ねるだけさ」
今は見果てぬ夢だけど、いつかこんな生活を送ろう。
せめて、無駄な夜更かしは止めなければ…と心に誓いました。

「もったいない」は英訳できない、とよくききますが、
この本の対訳版があるようで、是非読んでみたいです。
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★5  少年の心の風景を鮮やかに表現してます 投稿日:2009/08/01
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
やいトカゲ
やいトカゲ 作: 舟崎 靖子
絵: 渡辺 洋二

出版社: あかね書房
この絵本を読んで、とてもすがすがしい気分になりました。
軟らかな絵、自転車を失って気づいたさまざまな思い、そしてトカゲと少年の対話。
詩のような世界で、自分の中にスウッと入ってきます。

どこかで知っている話だと思ったら、息子が小学校4年だかの教科書で習った作品でした。
宿題でつっかえつっかえ家庭でくりかえした息子の音読。
作品を分析してみたり、短文を作ってみたり…。多分テスト問題にもなっていたような。
その時は、今回の叙情や感動を感じられなかったのですがとても良い絵本です。
絵本を見て、息子は話の良さと、授業で苦労したことと両方を思い出したようです。

私はこの絵本を絵と文とその中の事件、セリフを丸ごと受け止めたいと思いました。(テストに出されたら、先生の用意した答と違うかも知れない)
それほど素晴らしい世界がここにあるからです。

読み終えてから、嫁さんは別の角度からこの世界を分析しました。
まわりに広場があって、いつも自転車で遊びに行ける安全があって…。自分の家のまわりにそんな自然があったら、子どもものびのび出来るのに…。
絵本にでてくる友だちはのぶちゃんだけですが、カバーにも友だちいっぱいでいつも外遊び…。
教科書から離れてしまいますが、私も同感です。
そうでなければ、トカゲのシッポをつかんだり、トカゲとお話出来ないでしょう。

この絵本、感動したら、子どもの教科書と比べてみて下さい。
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★4  暑いときには頭がボーッ 投稿日:2009/07/31
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
?あつさのせい?
?あつさのせい? 作: スズキ コージ
出版社: 福音館書店
スズキ・コージさんの絵はとにかく暑い。
そしてこの内容。くそ暑いときには、こんなドタバタ劇も気分転換に良いかも知れない。
うまのはいどうさんがベンチにわすれたぼうしをを見つけたきつねのとりうちくんが拾って…。
それからは、とっかえひっかえのバトンタッチ。
息子は、「無理があるね」と一言。
そのあとが面白かった。
「誰が一番得したんだろう?」
損したのははいどうさんだけど、けっこう難問です。
「最後のシーン、みんな顔出してたよね」
さすが、見るところが違う。
裏表紙に出てくる、映画の撮影風景。なるほど、これは映画のスチール感覚の絵本なのだ。
「イカス」とか銭湯とかに刺激をうけたお父さんですが、説明は不要。
自分としては、ぶたのおやこの役どころが気になりました。立派な助演賞です。
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★4  ちょっとオカルトじゃないですか? 投稿日:2009/07/28
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子9歳
ふしぎなお人形ミラベル
ふしぎなお人形ミラベル 作: アストリッド・リンドグレーン
絵: ピア・リンデンバウム
訳: 武井典子

出版社: 偕成社
正直に言います。ピア・リンデンバウムが描く主人公ブリッタの顔がちょっと怖いです。
だから、全体的に明るい色で描かれていて、一見、楽しくて不思議で素敵な絵本!と、思うのですが、読んでみると「オカルト」?と、感じてしまいました。

だって、不思議っちゃ、不思議ですが、人形が土から生えてくるんですよ〜。いくらかわいい顔している人形でも、不気味だと思いませんか?

ただ、お人形さん遊びが楽しい年頃のお子さんには、いいのかな〜。
ミラベルが土から出てくるところや、おしゃべりするところが、怖いと感じないお子さんには、結構低年齢からイケると思います。
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★5  可愛いコバンザメには、旅をさせろ。 投稿日:2009/07/29
ちゅら。さん 40代・ママ・千葉県  男の子12歳
コバンザメのぼうけん
コバンザメのぼうけん 作: 灰谷 健次郎
絵: 村上 康成

出版社: 童心社
灰谷健次郎さんの、お話し絵本。

しっかりとしたストーリーで、縦書きです。

クジラちゃんが仲良しのコバンザメに、
「世間」を知る旅に出るように勧めます。

クジラちゃんのことが大好きなコバンザメ。
ずーっとクジラちゃんのそばにいられれば、他に何もいらないのだけれど・・
クジラちゃんが大事だと言う「世間」をしっかりと体験するために旅に出ます。
たった一晩だったけれど、初めてクジラちゃんと離れて眠りました。
そして、クジラちゃんの大きさを改めて理解したのです。

「可愛い子には旅をさせろ」

見ること、知ること、実体験すること。
これに勝る教育はありません。
大きな愛情にあふれた絵本です。

絵は、魚といったらこの人!
村上康成さんです。
さすがです。見事です。
村上さんの描く、タコが大好きです。
今回は、立派なおばさんのタコでした〜♪見応えあり!です。
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★5  ちひろの世界 投稿日:2009/07/31
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
ひさの星
ひさの星 作: 斎藤 隆介
絵: 岩崎 ちひろ

出版社: 岩崎書店
とても哀しい話です。誤解されても何も言わず、口数の少ないひさ。
ひさの素晴らしさは、後から人が知るところとなります。
人によっては、「なんで主張しないの」と思うかも知れません。
不幸せすぎるから。
ひさにとっては、何の救いもない話のように思えます。

でも私は、いわさきちひろさんがこの絵本の絵を描いたことで、とてもおおきな意味を感じました。
ちひろさんは、平和を愛し子どもを慈しみ思想の人でもあるからです。さりげなく描かれたように見えがちな絵に、とてもすごいメッセージを込めています。
子どもたちの姿が、線で整えらるのではなく、絵の具と筆の醸し出す柔らかさで、とても強い存在感を示していることにも感銘します。
感性の絵とでも言うのでしょうか?

ひさを捜す村人達の動き。遠くを見つめる村人の後ろ姿。
風景に溶け込んでしまっているようで、鮮明な子ども達の目。
登場人物のない絵にもメロディがあります。
いわさきさんの伝えたかったのは、理不尽な悲惨さに対して、「考えて下さい、考えて下さい」ということだったのでは。
絵がとても重いから。

この絵本を見て、ちひろさんの絵にとても感動しました。
絵を見て、考えて、受け止める絵本です。
参考になりました。 0人

★5  写実の中の幻想 投稿日:2009/07/29
たれ耳ウサギさん 40代・ママ・群馬県  女の子18歳、女の子16歳、女の子14歳
終わらない夜
終わらない夜 作: セーラ・L・トムソン
絵: ロブ・ゴンサルヴェス
訳: 金原 瑞人

出版社: ほるぷ出版
何故か最初に目に入ったのが裏表紙でした。
なんだこりゃ??? 寒そう…
よく見れば雪のふとん!ありえない!!
そう、ありえないことばかり。
だまし絵ですね。
しかもちょっと怖い。いえ…だいぶ怖いです。
でもピーターパン、ET、北極号、ライオンと魔女テイストを感じる
作品もあります。

なるほど、絵を描いたゴンサルヴェスさんはマグリットに影響された
方ですか。うなずけますね。

「冷たい休息」は本文中では端が切れてしまっていますね。
是非、全体が見たいです。

『真昼の夢』というのもあるようですね。
楽しみです。
参考になりました。 0人

★5  若者たちの可能性 投稿日:2009/07/26
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
ウエズレーの国
ウエズレーの国 作: ポール・フライシュマン
絵: ケビン・ホークス
訳: 千葉 茂樹

出版社: あすなろ書房
固定観念にとらわれず、画一化された決まり事には無関心、周りの友人からは相手にされない、変わり者のウエズレーが主人公の物語です。

そんなウエズレーが夏の自由研究に取り組んだら、信じられない自分の世界が、展開されていきます。
その独創性と集中力には、あ然とするばかりです。
みんなと同じことをやるのではなく、関心をもったことをとことん進めていくと、発見があり、ひらめきがあり、やりたいことの世界がどんどん拡がっていきます。
まさに創造の世界です。
そして、友だちやまわりの社会を巻き込んでしまう文化まで作り上げてしまいました。
夏休みが終わったら一躍リーダーになっていたウエズレーに、今の若者たちの可能性を感じました。
自分らしく生きる中に、未来があるのかも知れません。
参考になりました。 1人

★5  リナちゃんのお父さんって? 投稿日:2009/07/22
いーめいさん 30代・ママ・新潟県  女の子8歳、男の子5歳
講談社青い鳥文庫 霧のむこうのふしぎな町(新装版)
講談社青い鳥文庫 霧のむこうのふしぎな町(新装版) 著者: 柏葉 幸子
画家: 杉田 比呂美

出版社: 講談社
主人公と同い年の6年生の教科書で紹介されていました。
ブックトークの際には「千と千尋の神隠し」のことにも触れます。
そうすると、俄然この本に興味がわくようです。

お話しに出てくる人はすべて一癖二癖、三癖も四癖もありますが、
いやな人がいないので、気分良く読み進めることができます。

リナはお父さんにすすめられて・・・ですが、
このお父さんはいったいどうやって・・・?
気になります。
気になると言えば、太らないお菓子とかも気になる〜。

上質のファンタジーは夏休みにぴったりです。
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