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うごく! しゃべる! ぬりえーしょん 海のいきもの

うごく! しゃべる! ぬりえーしょん 海のいきもの (小学館集英社プロダクション)

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12歳〜

6611件見つかりました

★5  映像のような物語 投稿日:2009/06/08
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
くじらの歌ごえ
くじらの歌ごえ 作: ダイアン・シェルダン
絵: ゲイリー・ブライズ
訳: 角野 栄子

出版社: BL出版
絵が、写真のようで、映画のようで、とても説得力があって見る人を圧倒する迫力がある絵本です。
おばあさんが、リリーに昔は海にくじらがいっぱいいて歌をきいたことがあると話してくれます。
物語はリリーの夢の世界を拡げて行きます。絵本はリリーのイマジネーションでいっぱいです。
おじさんが、くじらは肉や骨や脂をとるための動物だと、現実に戻します。
動物愛護団体を挑発するような話。おじさんの絵の中での描かれ方がすごい。後姿だったり、部屋を出て行く足だけが描かれていたり。
この絵本の絵は、描かれている絵から描かれていない部分までを見るものに訴えます。

さらに、読み終わってから奥さんは面白いことを言いました。
この子の両親はどうしたんだろう。おばあさんとおじさんのフレデリックの関係は?

考えると、さまざまなストーリーが考えられて、考えると考えるほど、リリーの鯨に対する愛着が際立ってきます。
不思議な絵本です。
思春期の子どもに良い本かも知れません。
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★4  大人の見栄で、お薦めできる年齢は 投稿日:2009/06/09
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子9歳
オツベルと象
オツベルと象 作: 宮沢 賢治
絵: 三木由記子

出版社: 講談社
確か、中1の国語の教科書にこのお話が載っていて、子どもがしばらく「オツベルが…」とか、「象が」とかいっていたので、何となく気にはなっていたんです。
実をいうと、若いころに宮沢賢治の作品集を読んだときは、全く気にも留めないお話でした。
改めて絵本で見ると、なんだか全然違った印象がありました。三木由記子さんのイラストが、とても美しいせいもあったのかもしれません。

宮沢賢治って、この手の作品を読んでいると、つくづく個性的な文章を書く人だなぁ、と思いました。
最初はなんのセリフもなく、ただブラブラと「オツベル」の屋敷内へ入ってきて気ままに動いていた「象」が、オツベルと会話をしてから非常に不自由な立場に追い込まれていくし、どん底まで来て、それでもまだオツベルに尽くすのかと思いきや、いきなりお月さまと会話して、話はまた違った展開を迎えちゃうし…。
大体この終わり方って、なに?
中学生の国語というのは、こんな難しいものを考えなきゃいけないのかぁ。何より実感したのはこのことでした。

ちなみに実際教科書でこの話を習った娘は、「わぁ、絵本もあったのかぁ〜」と、懐かしい友人にでもあったかのように、嬉しそうにゆっくり読んでいました。

お薦めできる年齢は、絵だけ見るなら低学年からでもオーケイですが、内容をかみ砕けるかというと、中学生でもやや、難しいのではないかと思いました。
綺麗な話ですが、最後までストーリーがつかみ切れなかった私は、大人の見栄でそう思うことにします。
でも、わからないままに、何度も読み返してくると味わいが出てくる作品なのかな、という気がしました。
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★4  絵本という媒体は子どもに見せられる絵で 投稿日:2009/06/04
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子9歳
君になりたい
君になりたい 作: 穂村弘
出版社: 岩崎書店
これは穂村弘さんが、(たぶん中高生向け)に編集された絵本短歌集です。
で、不思議なのが「絵本ナビのネット検索」で、同じシリーズの別タイトルは検索できたのに、この本だけはできなかったところ…。どうして?やっぱり、「恋の短歌」だから?
短歌自体は、とても素敵で有名どころも多く載っていましたが、後藤貴志さんの最後のイラストに私は「う〜ん」と思いました。
いや〜、今どき少女漫画とかの方が、えげつないというか、みだらなシーンが平気で描かれているので、これがいけないとは思いませんが、
「絵本」という媒体で、このベットシーンらしきもの……。
中2の娘に見せてよいかちょっと悩んでしまいました。
(この「短歌絵本シリーズを全部読みたい」といったのは、中2の娘だったので)
結局、気にしないふりをして普通に見せましたが、「恋の短歌」だけにちょっとリアするぎる気もしました。
子どもはね。「やっぱり『恋』のうたっていったら『与謝野晶子だね』なんて、知ったかぶって(?)面白がってました。
でも、私はこの中では「北原白秋の
『時計の針 TとTとにきたるとき するどく君を おもひつめにき』の方が、ジーンときたなぁ。
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★5  他人事ではなく読み語っていきたいお話 投稿日:2009/06/04
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子9歳
エリカ 奇跡のいのち
エリカ 奇跡のいのち 作: ルース・バンダー・ジー
絵: ロベルト・インノチェンティ
訳: 柳田邦男

出版社: 講談社
やらなきゃいけないことを見ない振りして、中2の子どもは黙々と読んでいました。声をかけても返事もしませんでした。
(感想は聞いてません)

訳者の柳田さんの本を読んで、ぜひ一度読んでみたいと、探してきました。今は図書館で借りてきたものですが、そのうち自分のコレクションに入れたい作品です。

イラストが写実的で、表紙の絵なんて、一瞬写真家と思ってしまいました。この絵本を手にする人はもう、どんなお話なのかよく知っているで、ストーリーについては書きませんが、絵本の中で、「エリカ」の大人の姿(赤ちゃんの時の想像の姿は描かれていますが)は、一度も正面から描かれていません。
私は「エリカ」があえて描かれていないところが、なんというか、すごくきました。
これは実際にあった話らしいのですが、「エリカ」みたいな子どもは、たぶん、あらゆる戦火の中で、たくさんいたはずです。今はあえてニュースなどでは聞きませんが、日本人だって、大戦中大戦後と、中国大陸の方々が、当時敵国だった日本人の子どもを幾人も救って育ててくれていたんですよね。

こういう話はたくさんの子どもたちに語っていきたいです。
少々難しいところもあるし、戦争という子を理解できる年頃というのを考えると、読み語りは高学年くらいからがいいかと思います。
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★5  「オノマトペ」は面白い! 投稿日:2009/06/04
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子9歳
サキサキ
サキサキ 作: 穂村 弘
絵: 高畠 那生

出版社: 岩崎書店
同じシリーズを何冊か読んだら「他のも見たいから、探してきて」と、中2の娘に頼まれて、探してきました。
私は短歌絵本シリーズの中で、この本が一番面白かったです。

副題に実は「オノマトペの短歌」って、あるんです。
「オノマトペって、知っている方はいますか?私はこの絵本を読むまで、こんな単語があることすら知りませんでした。
「サクサク」「ぴたり」などの音や状態を表す言葉を「オノマトペ」というんだそうです。(裏表紙の説明より)

なので、この短歌集は「音」にまつわるものだらけです。その音の使い方も、さすがは詩人(歌人)は表現力というか、使い方というかが、すごいのですよ〜。
そしてね。改めて穂村さんのどっかり力の素晴らしさにも、堪能させていただきました!!
そうか、短歌って、こういう風に感じると楽しいんだ。と、思いました。
例えば有名どころで紹介すると、
「吸うごとに 鼻がぴたりと凍りつく 寒き空気を吸ひたくなりぬ
(石川啄木)」
この短歌に、穂村さんはこう解釈を載せてくれています。
「息を吸い込むと寒くて“鼻”がくっついちゃう。
 すー、ぴたっ。 すー、ぴたっ。
 変でおもしろい。 変おもしろい。
 痛くておもしろい。 痛おもしろい。」
それから、現代の代表的な短歌人:俵万智さんの作品も紹介しちゃいます。
「白菜が 赤帯しめて 店先に うっふんうっふん 肩を並べる」
これは解釈なしで、子どもでも伝わる面白さだったようで、うちの子はとてもウケていました。
でも、私がこの絵本の中で一押ししたい作品は、一番その歌を実感できた
『痩せようと ふるいたたせるわけでもなく 微妙だから 言うな ポッチャリって』
思わずブッと、笑ってしまいました。
ほんとにこの絵本に出会えてよかった。短歌って、こんなに面白かったんですね〜。
子どもは、教科書に紹介されている人や載っている作品が多く、親近感がわくようで、楽しそうに読んでいました。
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★4  せつな〜い…。 投稿日:2009/06/03
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子9歳
人間になりかけたライオン
人間になりかけたライオン 作・絵: シェル・シルヴァスタイン
訳: 倉橋 由美子

出版社: 講談社
これは、子供向けに書かれていますが、低学年では理解できそうにないと思います。できたら高学年以上で手にしてほしいですね。
特に何も言いませんでしたが、うちの子は理解をしたのでしょうか?

とてもさみしいく、とても孤独で、とても切ない終わり方の物語でした。(イラストが多いですが、字も多いので、どちらかというと絵本というより児童書風に作ってある気がします)

シルヴァスタインは全くいつも個性的なお話を考えられますよね?
人間みたいに鉄砲を打つ真似をしているうちに、どんどん人間社会に入り込むことになり、有名になり、地位もお金も手に入れたのに、自分の居場所をなくしていくライオン。

う〜ん。いろいろなしがらみで、身動きとれなくなった大人の友人がいたらプレゼントしたくなるような絵本でした。
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★5  中高生に読んでみたら… 投稿日:2009/06/03
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子9歳
にっこりねこ
にっこりねこ 作・絵: エリック・バトゥー
訳: 石津 ちひろ

出版社: 講談社
訳者は私が出し好きな石津ちひろさんです。
だから、よけにお話が面白いのかも!
実は下の子用に図書館で見つけてきたのですが、上の子の方が気に入ってじっくり何度も読んでました。
どちらかというと、低年齢向けの絵本です。色彩がはっきりしていて、文章が短く簡潔で、大変読みやすいです。

色使いは五味太郎さんに似ています。
さかなの黒と、色鮮やかな「きれいな国」の景色の対象がいいです。
うちの子を見ていて思ったのですが、もしかしたら、勉強や人間関係で日々精神をすり減らしている中高生にこの絵本を読んだあげたら、何となく癒されるものがあるのかもしれません…。
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★5  考えても考えても 投稿日:2009/06/04
たれ耳ウサギさん 40代・ママ・群馬県  女の子18歳、女の子16歳、女の子14歳
ぞうの せなか
ぞうの せなか 作: 秋元 康
絵: 網中いづる

出版社: 講談社
死期をさとったお父さんゾウが幼い息子ポッポに、生きるための知恵や力を授けます。
それはことばではなく、自分の背中で、行動で…

まっすぐ前を向いて、夜の道を息子に後をつけさせながら
何を思っていたでしょう。
このおとうさんの潔さに涙がにじみました。

自分は死に向かいながら、残される息子の生に執着する。
これは親の究極の愛の形。

私がこの状況になった時、どれほど冷静にどれほど潔くいられるのか…
そして何を残せるだろう…

たくさん考えました。でも、答えが出るのにはまだまだ時間がかかりそうです。
ただ、こうしている間も娘たちは私の背中を見ているんだろうな。
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★5  あの!リンドグレーンの、めっちゃ◎作品 投稿日:2009/06/03
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子9歳
ゆうれいフェルピンの話
ゆうれいフェルピンの話 作: アストリッド・リンドグレーン
絵: イロン・ヴィークランド
訳: 石井 登志子

出版社: 岩波書店
ちょっとばかり絵本にしては長いお話かな声に出して読んだら15分以上かかるかもしれません。でも、面白いです!!
絵本の表紙に「リンドグレーン」作とあって、リンドグレーンって、あのリンドグレーン?「長靴下のピッピ」の?大好きな「カッレくんシリーズ」の?あの、リンドグレーン?
って、疑りながら読んでいくと、その文章の面白さはまさにリンドグレーンでした!!

本に挟まっていた訳者のページを読んで知ったのですが、実はリンドグレーンのお父さんが、お話をするのがとても得意な方で、子ども達(リンドグレーン達)にいろいろなお話を語ってくれたそうです。
(これを読むまで、お父さんもお話上手だったなんて、知りませんでした)
このお話は、もしかすると、そのお父さんから聞いた話をもとにして作った、いわば半分はその地域に昔から語られている昔話で、そこにリンドグレーンが話を広げたのかもしれませんね。

この絵本は、子どもに語ったらドキドキしてしまう、いい魅力をたくさん詰め込んである素晴らしいお話でした。
何しろ子供っていうのは、怖いくせに「怖い話が好き」な子が多いんです。そして、この絵本に登場する二人の主人公も、怖い話を聞くのが大好きな兄妹なのです。
おばあさんのお話の途中で、二人が茶々を入れるところなんて、今の子ども達でもやりそうな感じでした。
ぜひ、近いうちにお話会に使いたいです。
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★5  「幸せに終わってよかった」 投稿日:2009/06/02
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子9歳
オットー 戦火をくぐったテディベア
オットー 戦火をくぐったテディベア 作・絵: トミー・ウンゲラー
訳: 鏡哲生

出版社: 評論社
「アン・ハッピーに終わらなくてよかった〜。このまま悪い終わり方をするか、幸せになるか、最後はどっちかだと思ったんだよね〜」
読み終わってすぐ、こういったのは上の子です。
私はラストだけは人から聞いていて知っていたのですが、自分でちゃんと読んだことがなくて、図書館で探してきました。

想像していたより、ずっといいお話でした。
そして「すてきな三にんぐみ」の作者だということに、とても驚きました。全然、雰囲気が違いますよね〜?

大体、どの学校でも、ボランティアで入る「読み語り」の時間は朝が多いと思うのですが、しばらくこういったボランティアの活動をしていると、たいていの講座・講義なので「朝から重たくなる話はしない方がベスト。特に、戦争物は、よく考えてから使わないといけない」と、講師の方からご教示いただきます。
でも、戦争ものの絵本とはいえ、この絵本なら読み語りに使っても問題ないと、私は思いました。
むしろこの絵本なら、「戦争を知らない子ども達」に「戦争」がどういうものか、その輪郭だけでも伝わるような気さえします。

うちの上の子はわりと感受性が強く、悲しいものは避けて通るタイプです。その子が、これは「幸せに終わってよかった」と、気持ちよくいえる絵本なので、私と、子どもの二人とも評価は「自信を持って薦めたい絵本」です。
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★5  「たろうのき」は、ちょっと… 投稿日:2009/06/02
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子9歳
おおきな木
おおきな木 作・絵: シェル・シルヴァスタイン
訳: ほんだ きんいちろう

出版社: 篠崎書林
私が感想を書く前には109人ものナビの方の感想が載っていました。
それだけ、人の心を動かす本であると思うし、歴史のある本なのですね〜。まず、この人数の感想を見ただけで、感動!

さて、多くの方がこの絵本に魅入られているように、私もすっかりファンになりました。そして、今まで手に取らなかったことを後悔しました。
この絵本を読むと、つくづく人間という生き物の利己主義的なところが目について、いやになります。
それに比べて、自然の一部である「リンゴの木」の愛情の深さの素晴らしいこと!これこそが本当の「何の見返りも求めない、無償の愛」なのでしょうね。
今は母親だって、なかなか難しい「愛情」の示し方でした。2人の母として、「リンゴの木」を尊敬してしまいます。

私が図書館から借りてきた本書は1979年の7刷だったのですが、この絵本の中で一つ、気になって仕方がなかったのは、「リンゴの木」に僕が彫った名前のところ!!
なにも「たろうのき」って、書かなくっても…(;;)。もし原書に何らかしかのサインがあったとしたら、そのままの状態で、ここには日本語訳で、勝手に僕の名前を当て字になんかして欲しくなかったです。
もっと最新版のは、どうなっているんでしょうか?
ちょっと気になりました。
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★4  文字まで絵本の絵になっちゃった 投稿日:2009/06/02
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
ザ・ボーン
ザ・ボーン 作: 南部 和也
絵: 田島 征三

出版社: アリス館
3億歳になるという骨の王様のお祝い。
お祝いに駆けつける、骨、骨、骨。
いろんな骨が現れて楽しい。
ページ毎の文も、文字の一つ一つが、絵の中の骨のかけらのように、ゆらゆら、ギシギシ…。
あちこちで踊っていて、なんとスゴイ絵本だろうと思いました。
田島征三ワールドが目の前で飛び跳ねています。
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★5  いすの気持ちになって 投稿日:2009/06/02
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
ちいさい いすの はなし
ちいさい いすの はなし 作: 竹下 文子
絵: 鈴木 まもる

出版社: ハッピーオウル社
森の木から、作られたいす。
このいすは心を与えられました。
このいすは、子どもが大好き。
子どもが育ち、相手にされなくなると寂しくなって一人で旅に出ます。
森の中でおばあさんに拾われ、おばあさんの大事な人形のいすに、おばあさんがいなくなると古道具やにおさめられ、そして、かつて赤ちゃんたった男の子が大人になって再会。
また、大好きな子どもと一緒になれるようです。
板に描かれたのでしょうか、背景に板の筋が見えます。
とても暖かみのある絵に木の香りがします。
何となくいすの気持ちになれる、良い本です。
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★4  言葉不要、素晴らしい絵の世界です 投稿日:2009/06/01
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
くさむら
くさむら 作・絵: 田島 征三
出版社: 偕成社
草むらをボールが転がっているというお話。
言葉にすると何かおもしろみに欠けますが、絵を見るとすごい本だと思います。
ボールのスピード感、躍動感、とカラフルで、デフォルメされた草や、バッタ、カタツムリ…。
見ている者はナットクさせられてしまいます。
各ページにある言葉を抜きにして絵に飲み込まれてしまいます。
見るものにエネルギーを与えてくれる絵本です。
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★4  ミシガン州でのケーキ作りは規模がちがう 投稿日:2009/05/31
たれ耳ウサギさん 40代・ママ・群馬県  女の子18歳、女の子16歳、女の子14歳
かみなりケーキ
かみなりケーキ 作・絵: パトリシア・ポラッコ
訳: 小島希里

出版社: あかね書房
これは作者の原体験なのでしょう。

かみなり嵐が近づいている。
おばあちゃんが言います。
「きょうこそ かみなりケーキをやくとするか。」
おばあちゃんは雷が怖くてベッドの下にもぐりこんでた孫に、
材料を一緒に外にとり行くようにいうのです。
こわがりながらも、おばあちゃんの言いつけを守り材料を集め、
キッチンにたってケーキをやきはじめます。
出来上がった頃には雷がおおあばれ。
でも、素敵なケーキのできあがり。紅茶を添えていただきます。
孫は言います。
「ピカッがみえたら、またつくろうね、かみなりケーキ」

素敵なおばあちゃんですよね。
雷が苦手な孫を、こんなおいしい方法で克服させちゃうなんて。
材料集めもまた粋なんです。
卵はめんどりからもらい、牛乳は乳搾りして、トマト(?!)と苺は
畑から摘んで来るのです。

でも、トマト入りケーキってどんな味?
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★4  強烈で、斬新で、楽しいイラスト。 投稿日:2009/05/27
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子9歳
納豆の大ドンブリ
納豆の大ドンブリ 作: 穂村弘
絵: 寺門孝之

出版社: 岩崎書店
穂村さんの編集されたもう一つの短歌絵本「そこにいますか」を読んだら巻末にこのシリーズは5冊あることを知って、なおかつ「納豆の大ドンブリ」などと、ふざけているのか大真面目なのかわからないような題名の作品があったので、こちらも探してきました。

こちらは地門孝之さんというイラストレーターの方が絵を担当していました。あまり聞いたことないな、と思って後書きをみると、絵本で携わっている作品はほとんどないようでした。

でも、その強烈なイラスト!斬新でびっくりで、楽しかったです。
「短歌絵本だよ」と言っているのに、イラストに惹かれて中学生の上の子は読み始めました。

題名に「家族の」と、あるだけに家族にちなんだ短歌が多く選ばれていました。でも中でも強烈な印象だったのは
『では、がんばりましょうねえと おばあちゃんが手をあげて降りていった夕焼け』(歌人:飯田有子)
飯田有子さんについて、少し解説が載ってました。最近の人です(変な言い方ですみません)!!そして、胸にストンと、落ちてくる短歌でした。

ちなみに、中学生の娘は北原白秋の作品に興味を持っていました。
『父の背に石鹸(シャボン)つけつつ母のこと 吾が訊いている月夜にこほろぎ(こおろぎ)』
子どものくせに、北原白秋に短歌に目をつけるとは、曲者です…。
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★5  無骨な顔、でもかわいい笑顔 投稿日:2009/05/30
たれ耳ウサギさん 40代・ママ・群馬県  女の子18歳、女の子16歳、女の子14歳
つみきのいえ
つみきのいえ 文: 平田 研也
絵: 加藤 久仁生

出版社: 白泉社
水に落としてしまった道具を取りにもぐったおじいさんが
昔すんでいた家に立ち寄るたびに当時のた記憶が
走馬灯のように戻って来る。

どのいえにも、おじいさんのおばあさんや家族に対する愛情が
あふれていて、目頭が熱くなりました。

おじいさんの感情が一言も書かれていませんが、そのことがかえって
私の胸にせまってきます。
口に出したいことは山ほどあるだろうに…

海の水よ、もうこれ以上、上がってこないでおくれ
むすめたちよ、おじいさんの顔を頻繁に見に来ておくれ

色々色々考えさせられる重い一冊でした。
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★4  意欲作です 投稿日:2009/05/29
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
しばてん
しばてん 作・絵: 田島 征三
出版社: 偕成社
妖怪?のしばてんと間違われた?たろうの話。あとがきに作者の思いが書かれていました。
「子どもたちに影響をあたえる絵本作家として、責任を感じる。この絵本が子ども達の成長過程で、あるいは青年になってからでも、かれらの心の中で発酵して、あの絵本の作者がいおうとしたことは、このことだったのかと心に沈んでくれることです。」
要約するとこんな事を書いていました。
すごいなと思いました。
その本を選んで読み聞かせる私にも、責任、願いはあるのですが。
ただ、初めて話を聞いた息子には、よく分からなかった。
たろうは、その後どうなっちゃったんだろうね?息子にもたろうはしばてんに思えたのでしょう。きっと帰ってくるって。
答はわかりません。ただ、この本は村人がたろうをあるときは、妖怪扱いし、ある時は救世主扱いし、そして都合の悪いところをたろうに押しつけてしまうところに大きな問題があると思うのです。役人には、「しばてんがやった」というのは、たろうとしばてんを同一化してしまている。
それが伝わらないのは残念なのですが、それがこの本の弱点かもしれません。
子どもの心に残って、実はあの話はこういうことを言いたかったんだって、いずれ感じてくれる。それがねらいです。
絵について見れば、田島征三にしては随分と抑えた感じがしました。「くさむら」や「とべバッタ」のような爆発するような絵と正反対なところに、込めた思いがあるのかとも思います。
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★5  最強のはなくそ!? 投稿日:2009/05/27
ベリンディさん 40代・ママ・青森県  男の子12歳
はなくそ
はなくそ 作: アラン・メッツ
訳: ふしみ みさを

出版社: ロクリン社
本をほとんど読まない息子が「読みたい!」と言ったのが、この「はなくそ」
確かに、題からも表紙の絵からも、面白そうなニオイ(臭い?}がプンプン。

お話は、もう期待以上の面白さでした。

主人公ジュールは、オオカミにつかまった緊迫事態にもかかわらず、
好きな子と一緒にいることにウットリ。今にも食べられそうな時に、
鼻をホジホジ。そして、えぇ〜!食べちゃった!!
そんなジュールの下品な行為を目にしたオオカミの表情が、また面白い!
息子より母の方が先に、ギャハハハ!と声を上げて笑ってしまいました。
子供に受けること間違いナシ!! とにかく笑えるお話です。
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★3  あまりにふつーな生活と大災害 投稿日:2009/05/26
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
あしたは月よう日
あしたは月よう日 作・絵: 長谷川 集平
出版社: 文研出版
長谷川修平さんの絵本は、ごく普通の日常生活の断片から、するどく問題点を掘り起こしている作品が多いと思います。
この絵本も、あの大震災の前日ということにとても大きな意味を持っていると思います。自分はそう思いながらこの本を選んだのですが、カバーの裏に書かれた説明を除くと、作品の中ではあの阪神淡路大震災に触れていない。
見直すと暗示している光景があるのですが、あまりにふつうな日常生活であることで、読むことの難しさを感じました。
子どもはあの大震災を実体験していないのでした。あの大震災の悲惨さ、突然の災害が普通の日常生活を破壊してしまうのだと伝えるには、下地がない。
戦争、水爆実験、多くの歴史上の事実に関する絵本、事実を前提とした絵本を多く読んできた者として、一つのハードルを感じました。
歴史の中で、災害は突然過ぎる。
ごくふつうの生活の重さを伝えるにはどうしたらよいだろう。やはり、阪神淡路大震災のことを伝えなければ、この絵本の本当の重さを感じてもらえない。
そんなわけで、この本は自分の課題図書として読み聞かせ保留中です。
ごくふつうの生活を通して、その大切さを伝えていると思います。子どもに受け入れる体制ができたとき、是非とも読みたいと思います。
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