人気コンビがおくる、新作クリスマス絵本
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絵本紹介
2022.10.03
今年40周年を迎える、戸田デザイン研究室さんは、創業者でありデザイナーの戸田幸四郎さんが『あいうえおえほん』を生み出したことからスタートした出版社です。『あいうえおえほん』は40年に渡り、日本中の子どもたちに愛され、2019年にはグッドデザイン賞を受賞するなど「絵本」というジャンルを超えて支持される作品となりました。
シンプルであるからこそ、すべての年代に受け入れられる。デザインの可能性を信じて、作品を生み出し続ける戸田デザイン研究室の絵本をご紹介します。
みどころ
どこまでもシンプルな「あいうえお」の絵本です。
ページの左側には、スカイブルーの背景。その上に緑の額に縁どられた絵画のような「あし」のイラスト。
ページの右側には、作者オリジナルの書体で書かれたやさしい「あ」の文字。その下には鉛筆に似た書体で「あ」の書き順も載っています。
「あ」から「を」までの全46文字。まだ文字の読めないあかちゃんから、文字に興味を持ちはじめた小さなお子さん、はじめて文字を書こうとする子ども、そして、長い年月を過ごしてこられたご年配の方まで。
出会った年齢によって、違った新しさ、発見があるのではないでしょうか。
パラパラとページをめくってみるのも楽しいですし、お気に入りの文字をジーっと見つめ続けるのも面白い。
「て」のページで「手」の絵に自分の手を重ねる子もいれば、「せ」の「セミ」をつかまえる子や「い」の「犬」をなでる子、
文字に指を添えて、なぞる真似をする子もいるでしょう。
シンプルであるからこそ、楽しみ方は読者にゆだねられている……そう感じる作品です。
本作は、作者・戸田幸四郎さんの絵本デビュー作であり、出版社・戸田デザイン研究室の誕生のきっかけとなった作品でもあります。
これからも長く子どもたちのそばにずっとあり続ける、はじめての、やさしい、とてもシンプルな「あいうえお」の絵本です。
出版社からの内容紹介
これは、子どもが初めて手にするカードゲームです。
カードゲームはたくさんの種類がありますが、大人が手加減せずに子供と対等に遊べるカードゲームは、なかなか見つかりません。
このトリオアパートメントは子供も大人もなく、国籍や性別もなく、全くフラットな感覚で遊ぶことができるカードゲーム。まさに、初めて子どもが手にするのにぴったりです。
複雑過ぎないシンプルでわかりやすいルール。文字がないので、どこの国でも、どこの国の子どもでも一緒に楽しく遊ぶことができます。出てくる子どもたちも、肌の色もいろいろです。
例えるなら、ジャンケンのように誰もが気軽に楽しく遊べるゲーム。1回のゲームは5分前後というプレイ時間も絶妙です。
【誕生のひみつ】
このカードゲームは話題のプロダクトデザインを作る、プロダクトデザイナ―ユニットidontknow.tokyoとのコラボレーションによって生まれました。
idontknow.tokyoが作ったミニマムなカードゲーム『TRIO(トリオ)』。その基本ルールはそのままに、より幼児が楽しめるよう制作したのが『TRIO APARTMENT』です。
【遊び方】
『TRIO APARTMENT』には、いろいろな国の子どもたちが25人住んでいます。
その中には“天使”と“悪魔”に変身している子どもたちもいます。
窓の中にはどんなお友達が住んでいるのか…?
「天使!」「悪魔!」「人間!」と勇気を出して大きな声で宣言しながら当てっこする。これが基本の遊び方です。
もちろん、他にも遊び方はいろいろ。窓の形をした可愛いカード、それぞれに似合った装いで豊かな表情を見せる子どもたちのイラストは 並べるだけで楽しさ抜群!カードでお話を作ったり、神経衰弱のように遊ぶこともできます。
アパートの形をしたケースには細部までデザインが施され、まるでヨーロッパの古いアパートのよう。さらにケースを開けるともう1つの低層アパートメントも出現!ケースだけでも様々なストーリーが浮かびます。
どんなカードが出るのか、大きな声で宣言することは 子どもたちにとってちょっぴり勇気がいります。
『TRIO APARTMENT』は楽しく自分の意志を伝える練習ができ、自由な発想・想像力も育てる、他に類のないカードゲームです。
出産祝いのギフトとしても人気の高い、戸田デザイン研究室の絵本たち。
はっきりとした色合いと、手に取りたくなるやさしいイラストは創業者・戸田幸四郎さんから子どもたちへの思いが詰まっています。
戸田デザインの大人気シリーズ『リングカード』。 お豆のようなフォルム、鮮やかな色彩、ポップなリング! 従来の学習カードにはないワクワクするようなデザインで、子どもたちの好奇心の扉を開きます。
「一冊の本からインスパイアされる展覧会を行う書店」として注目を集める森岡書店と、出版の枠にとらわれず「心を動かすモノ、コト」を届ける戸田デザイン研究室。この度、両社が共催で時代に埋もれた裸婦の画家・戸田吉三郎の作品に光を当て、回顧展を開催。銀座 森岡書店と神田神保町 文房堂ギャラリーにて作品を展示します。
また回顧展に先立ち、キュレーター/東京藝術大学准教授の宮本武典氏と森岡書店 店主 森岡督行氏の特別対談を無印良品 銀座にて行います。 世間のものさしで物事をとらえる危うさと格闘し、裸婦を通して真理を追求しようと試みたひとりの画家が問いかけるものとは何か…。森岡書店と戸田デザイン研究室が時代を超えたメッセージを届けます。
フリーデザイナーとして様々なデザインを手がけていた戸田幸四郎(1931-2011)が、1982年『あいうえおえほん』という一冊の絵本を制作・出版したことから始まった戸田デザイン研究室。
おかげさまで『あいうえおえほん』はたくさんの親から子へと読み継がれ、他にもたくさんのロングセラーが生まれました。弊社作品をご愛読くださった皆さまに、心より御礼申し上げます。 私たちが大切にしているのが、“お勉強”のためではなく、子どもたちの好奇心や感性を育てる作品づくり。その思いを形にするため、デザインの美しさや楽しさを徹底的に追求してきました。
デザインには人の心を動かす力があり、その感動に子ども、大人の境界線はありません。これからも子どもたちの心を豊かにするような作品づくりを続けることはもちろん、大人、子ども、出版と言った枠にとらわれることなく、ささやかでも生きる力となるようなモノ・コトをお届けできるよう邁進していきたいと思います。
これからの戸田デザイン研究室に、どうぞご期待ください。