絵本紹介
2023.01.31
2月3日は節分! 元は立春にあたる2月4日頃に行われていた宮中行事「追儺(ついな)」が由来。「追儺」とは年の変わり目に邪気を払い、1年の無病息災を願う「鬼払いの儀式」のこと。それが時代と共に日本各地に広まり伝統行事「節分」となりました。
皆さんも節分で豆まきをしたり、恵方巻を食べたりして鬼を追い払うのでは?
絵本の中には怖い鬼、かわいい鬼、情けない鬼、いろいろな鬼が登場します。節分におすすめの鬼の絵本をご紹介します。
出版社からの内容紹介
節分の夜、男が一人で酒を飲んでいると、外で「さむいよー」と声がする。だれかと思ったら、鬼たちだった。それなら入れと男は誘い、やがて宴会がはじまった。そこへ……
この書籍を作った人
1941年福岡県大牟田市生まれ。個性的な文体で独自の世界を展開。『さかさまライオン』(童心社)で絵本にっぽん大賞、『うそつきのつき』(文渓堂)で小学館児童出版文化賞、『がたごと がたごと』(童心社)で日本絵本賞を受賞。絵本の他にも、読み物、詩集など作品多数。 他の主な作品に「おれたち、ともだち!」シリーズ(偕成社)、『かあさんのこころ』(佼成出版社)、『とってもいいこと』(クレヨンハウス)、『ぽんぽん』(鈴木出版)などがある。
この書籍を作った人
1972年、愛媛県松山市に生まれる。大阪デザイナー専門学校編集デザインコース絵本科卒。「あとさき塾」「メリーゴーランド絵本塾」で絵本を学ぶ。作品に『アブナイかえりみち』『アブナイおふろやさん』『祗園精舎』(ほるぷ出版)『ちゃんがら町』『十二支のおはなし』『がっこういこうぜ!』『おばけのきもだめし』(岩崎書店)『雪窓』『本所ななふしぎ』『学校ななふしぎ』(偕成社)『むしプロ』 『カイジュウゴッコ』(教育画劇)『ぬ〜くぬく』(農文協)『にんじゃつばめ丸』(ブロンズ新社) 『えかきのチャーリーひみつのかべ』(イースト・プレス)『いっすんぼうし』(あかね書房)『はのはのはなし』(アリス館)などがある。
出版社からの内容紹介
せつぶんのゆらいがわかる えほん
鬼のお嫁さんにされてしまったおふくは、菜の花をたよりに村へ逃げ帰ります。追いかけてきた鬼に、おふくの母親は炒り豆をぶつけて「この豆から花が咲いたらおふくを返す」と言いました。鬼は今日も、花が咲くのを待っています。
この書籍を作った人
兵庫県生まれ。金沢美術工芸大学卒業後、教員生活を経て絵本の世界に入り、独自のはり絵の手法を用いて、繊細で心温まる世界を展開している。『ねこのえほん』(講談社)『そばのはながさいたひ』(佼成出版社)で2年連続でボローニャ国際児童図書展エルバ賞受賞。『いもとようこ うたの絵本T』(講談社)で同グラフィック賞受賞。
みどころ
ここはおにやんま3丁目、にぎやかな鬼の一家のおうち。
今日はおにろうの誕生日です。
「たべたいものを なんでもつくってあげる。なにがいい?」とママ。
「ぼく、からあげがいいー!」
材料の「おにとかげ」を買いに、「おにやまぎんざ」のお肉やさんにおつかいに行くことになりました。
おにぎんざには、いろいろなお店が並んでいます。
火山から流れ出る熱い溶岩をにぎって丸めた「やけどーなっつ」屋さんや、
えぐりたての新鮮な目玉を売る目玉屋さん、つかみどりができる魚屋さんなどなど……。
ついつい気になって立ち止まりつつも、おにろうはやっとお肉屋さんに着きました。
「おにとかげ、4ひきくださーい!」
「うちの おにとかげは イキがいいぜ。
にげないように こおらせてあるから、とけるまえに かえるんだぞ」
「はーい」と答えたその瞬間、
となりのおもちゃ屋さんに、大好きな「オニガシマエーズ」のガチャガチャを発見!
「カッコイイー!」と釘付けになっている間に、
なんと、「おにとかげ」が溶けて逃げ出してしまいました。
「まてまてー!!!」
おにろうは、無事、おにとかげを持ち帰って、おいしいからあげが食べられるのでしょうか……。
ちょっとこわい鬼の世界を、カラフルな色使いで明るく楽しく描いたこの作品。
お店に並んでいる不気味でヘンテコな品物や、お店の人、お客さんたちは、おにろうじゃなくても思わず見入ってしまう魅力がたっぷり。すみずみまで描きこまれたページから目が離せなくなっちゃいます
作者は尾崎玄一郎さん、尾崎由紀奈さんのおふたり。共著『おしいれじいさん』(福音館書店)では、独特な雰囲気のしぶ〜い世界を描いていて、クセになると話題です。
さあ、絵本を開いておにろうと一緒に、「おにやんまぎんざ」を散歩しましょう!
出版社からの内容紹介
雲の上に住む、おにの子の「おにまる」。ヘリコプターに乗って、子ヤギにお菓子、三輪車と欲しいものをいろいろと持って帰りますが、何をしてもすぐに飽きてしまいます。そんなある日、おにまるはかわいい女の子に出会いました。
この書籍を作った人
1929年東京生まれ。詩人・童話作家。東京芸術大学美術学部卒業。「ジオジオのかんむり」(福音館書店刊)、「かえってきたきつね」(講談社刊)などの作品がある。
みどころ
かわいいとのさまが繰り広げるお話シリーズ、冬編。
「ワンダーブック」1970年4月号〜1971年3月号に連載された全12話が、40年以上を経て、春夏秋冬の季節ごとに4分冊され初の単行本化。
いきいきとした当時のタッチそのままによみがえりました。
すでに春編、夏編、秋編は出版され、この冬編で完結です。
さて、冬のとのさま、いったいどんなおとぼけをやってくれるのでしょう。
お正月、城の門をぶっこわしてやってきたいのししくんを追い払ったつもりのとのさまだけど、あれれ・・・地球をぐるっと回ってもどってきた!?の「いのししくんよういどん」。
寒くてなんにもしたくないとのさま、節分の豆まきもしたくない。するとおにがやってきて、とのさまをおにのお城へつれてった・・・「ほんとうのおにごっこ」。
ひな祭りなのに女の子がいないと嘆くかわうそばあやを慰めようと、とのさまが友達をあつめて自らひな壇に座る「おおきくなったよ」。3つのお話が収載されています。
すばらしいのは「動き」の魅力にあふれたダイナミックな絵(構図、色づかい)と筋書き。
まるで眼前に絵巻物をぱーっと広げられるような、不思議な引力です。
個人的には「いのししくんよういどん」の中のまあるい絵(いのししくん地球一周)が一押し。
一枚にぎゅっとつまった異国情緒あふれる極彩色絵にときめきます。
現代の子どもたちは、どんな場面がお気に入りになるでしょうか。
子どもはもちろん、大人の絵本ファンの方も、お芝居の絵巻物をめくるような気分で「かわいいとのさま」ワールドをお楽しみくださいね。
この書籍を作った人
1932年東京生まれ。グラフィックデザイナー、絵本作家。主な絵本作品に『くろうまブランキー』『くるまはいくつ』『たろうのおでかけ』『ぐるんぱのようちえん』『こすずめのぼうけん』『ちのはなし』(以上福音館書店)、『おひさまがいっぱい』(童心社)、『かにこちゃん』「ことばとかずのえほん」シリーズ(くもん出版)、『マザー・グースのうた』(草思社)など多数。また著書に『父の時代 私の時代』(マガジンハウス)、編著書に『絵本の世界・110人のイラストレーター』など。1987年没。
みどころ
いつもの帰り道、団地の前の公園に寄り道するのが、タロウのお決まりのコースです。
いつものとおりに遊んでいると、タロウの頭にばさりと大きな影が――!?
「……っと、なんだあ!?」
なんと、おっこちてきたのは、おおきなヒョウ柄パンツ!
「おーい、こっちこっち」
そして、上の方から野太い声。
似たような洗濯物が干してあるのを見つけたタロウは、パンツを届けようと階段をかけのぼります。
すぐに済むと思ったその親切でしたが——団地の階段の先は、思いもよらない冒険へとつながっていたのです!
団地のおばちゃん、黄色い絵ばかり描く奇抜な画家、巨大な牛を部屋で飼っている闘牛士――
みんなの証言を追って、団地の部屋をつぎつぎ訪ね歩いてゆくタロウでしたが、上へ上へと登るうち、なんだかだんだん団地の様子がおかしくなって――!?
ぐにゃぐにゃとゆがんだ廊下、ずらりと並んだおかしな形のドア……
住んでいるのも、ゴリラの親子に、巨大カメレオン!?
この団地、いつもの団地とちがう!!
写実的な筆致で描かれるマカ不思議な世界は、まるで、だれかの夢の中に迷い込んでしまったような読み心地。
可笑しいような、怖いような、言いようのない感覚にゾクゾクさせられます。
「ヒョウ柄の大きなパンツ」の持ち主を探してタロウは不思議な団地をさまようわけですが、そんなパンツの持ち主といえば……そう、だれもが「あの人だろうな」と見当がつくわけです。
「あー、やっぱり」からの「うそー!?」
そう、このパンツには、そんな期待を裏切る、まさかまさかの秘密が隠されているのです……。
この書籍を作った人
1962年生まれ。岐阜県各務原市出身。フリーのイラストレーターとして装画などを手がける。『カミナリこぞうがふってきた』(ポプラ社)で絵本デビュー。細部までとことん描写するユーモラスなタッチと奇想天外なストーリー展開で、絵本の世界を表現してきた。2018年『大名行列』(小学館)で小学館児童出版文化賞を受賞。他の作品に『だれのパンツ?』(KADOKAWA)、『ごじょうしゃありがとうございます』『ガスこうじょう ききいっぱつ』『妖怪伝』シリーズ(いずれもポプラ社)、『バスガエル』(作・戸田和代/佼成出版社)、『ぼくはまいごじゃない』(作・板橋雅弘/岩崎書店)、『アイアン・マン』『マジックショップ』シリーズ(共に講談社)などがある。
出版社からの内容紹介
おなかの中にいるオニは、おなかの持主と同じ性格です。
くいしんぼうに、なきむしに、へそまがり…。
節分の日、豆をまいておなかの良くないオニを追い出しますが・・・
出版社からの内容紹介
オニふたりのくら〜い夜道の“きもだめし”
オニにはこわいものはない?いえいえ、オニだってこわいものはこわいのです。『ちくわのわーさん』『うどんのうーやん』などで人気の岡田よしたか氏が描く、こわがりなオニふたりにおこった、こわくておかしな物語。
ある晩、ふたりのオニが夜道を歩いておりました。
そこに、ゆうれいやろくろっくびがあらわれて、オニたちをこわがらせます。やっとのことで家にたどり着いたふたりのオニに起こったおどろきのできごととは!?
こわがるオニと、次から次へとあらわれるおばけたちのやりとりが軽妙で楽しい“岡田ワールド”全開の絵本です。
この書籍を作った人
1956年 大阪生まれ。著書に、『おーい ペンギンさーん』『特急おべんとう号』(福音館書店)、『ちくわのわーさん』『こんぶのぶーさん』『うどんのうーやん』(ブロンズ新社)、『ハブラシくん』(ひかりのくに)などがある。奈良県在住。2012年『ちくわのわーさん』(ブロンズ新社)で、第3回リブロ絵本大賞を受賞。
みどころ
かっぱに小鬼に雪女! どこを向いても妖怪だらけの「ようかいむら」に、きょうもたのしいイベントの予感!
「きょうは まめまきだね」
「まめを もって ようかいじんじゃに あつまるんだって」
そう、きょうのイベントは節分、豆まき! 小鬼たちは、はじめての豆まきにワクワクしています。
たかいよしかずさんの、「ようかいむら」シリーズ12作目! いつもお馴染みの妖怪たちにくわえて、七福神も閻魔様も登場して、にぎやかさは3倍! 縁起の良さは10倍!
妖怪あずき洗いのお店で豆を調達し、みんなでワイワイようかい神社へ向かいます。舞台の上から盛大に豆をまくのは、あまのじゃくのじゃくじゃくと、ろくろ首のおろくちゃん。
鬼は外、福は内と威勢のいいかけ声に、会場は大盛り上がり! ところが……
「おには〜〜〜うち!」
「ふくは〜〜〜そと!」
なんだか、おかしなかけ声が混じっています。
それに怒った七福神は、閻魔様まで呼んできて犯人を探しますが……まあ、だれが言ったか、なんとなくわかるような……。
思わぬトラブル勃発の、鬼も福も参加する豆まき大会! ようかいむらでは、みんなにこにこ、仲良しがイチバンです。
この書籍を作った人
大阪府堺市生まれ。魚座。大阪芸術大学デザイン学科卒業。(株)京田クリエーション入社。2001年、2003年、2006年、2011年ボローニャ国際絵本原画展入選。明治「マーブル チョコレート」キャラクターの「マーブルわんちゃん」、兵庫県西宮市観光キャラクター「みやたん」など、多くのキャラクターデザインを手がけるとともに、イラストレーターとしても活躍している。その他の主な作品に、『怪談レストラン』シリーズ(童心社)の装丁・挿し絵、『おはなし・くろくま』シリーズ『わくわく・くろくま』シリーズ(ともにくもん出版)、エッセイ集『キャラクターデザインの仕事』(大日本図書)『うごくくるまえほん 』(ミキハウス)など。見た人を元気にする作品づくりがモットー。
出版社からの内容紹介
人間に小学校があるように、おににも小学校があります。ふたごのおにのベニーとルリーは小学校に入学しました。小学校では、国語、算数、せいかつに、かなぼうの勉強もします。音楽の授業ではたいこをたたいて、めざせかみなりさま。給食では、豆料理が大人気。そんなある日、鬼ヶ島へ遠足にいったベニーとルリー。楽しくお弁当を食べていると、とつぜんサイレンが……。おにたちのゆかいな小学校生活の秘密が明らかになるお話!?
この書籍を作った人
愛知県生まれ。2007年、ホームページの「山田の書きもの」を開設し、ショートストーリーを発表。オリジナルの百字の原稿用紙ぴったりにお話を書く『山田百字文学』などを制作。著者に『山田商店街』(幻冬舎)、「山田県立山田小学校」シリーズ(あかね書房)などがある。
この書籍を作った人
1973年山口県宇部市生まれ。武蔵野美術大学油絵科卒業。絵画・イラストから立体まで、幅広く制作活動を行っている。絵本に『まちぼうけの生態学』(遠藤知二・文/福音館書店)、挿画に『ぼくたちに翼があったころ―コルチャック先生と107人の子どもたち』(タミ・シェブ=トヴ・作/福音館書店)などがある。
出版社からの内容紹介
ポカポカフレンズシリーズからマラカスのリズム絵本が登場☆
おとうさん、おかあさんが小さい頃に歌ったような懐かしい曲が6曲入っています。
ふるとマラカスがピカピカ光ります☆メロディに合わせていっぱいふって遊びましょう♪
●全6曲のメロディ入り!
・いとまきのうた
・どんぐりころころ
・ハッピー・バースデイ・トゥ・ユー
・すずめがサンバ
・おにのパンツ
・ピクニック
●テンポ・音色が変えられます。
●マラカス1本にそれぞれ「マラカス音」と「2種類の音色」入り!
2本で5種類の音色を楽しめます。振るとピカピカ光ります☆
この書籍を作った人
製作地:神奈川県。幼児向けイラストが好きで描いています。主な作品:ミキハウス「ポカポカフレンズ」シリーズポプラ社 「トイレでジャー!」小学館「はみがき」「おなかすいたよ」岩崎書店 「どーこだ」「まねっこまねっこ」学習研究社「あかちゃんとあそぼ」シリ−ズえほんなどがあり主にイラストレーターグループ「PALET’S」で活動している。創作絵本:広済堂出版「羽のないぶた」「だい好きだから」