既刊「しごとば」のときもそうでしたが吉原印刷さんは本当に凄腕の印刷屋さんです。
まず初校が恐ろしく奇麗。
製作者の意図や絵のツボを理解した上で非常に建設的な作業をしてらっしゃるなあという印象です。
原画の色が印刷のインクで忠実に再現されるように細かい色の調整をしてくださるのが製版の佐藤さん。
校正を続けているうちに勢いで出てしまう「珍」赤字も見事に意図を汲み上げて、すばらしい色を作ってくれます。
既刊「しごとば」のマグロや、「続・しごとば」で登場する豆腐など食べ物系は佐藤さんのセンスのおかげでとてもおいしそうに仕上がっています!
みどころ
子ども達に人気の職業の「しごとば」が覗ける絵本『しごとば』。待望の続編の登場です!
今回もプロ野球選手に始まり、宇宙飛行士、ファッションデザイナーなど、憧れてはいてもなかなかその仕事現場までは想像のできない職業ばかり9つが集まりました。
絵本ナビでは「続・しごとば 制作日記」で作者自ら制作過程を紹介してくださっており、その取材力に驚かされてしまうのです。『しごとば』で見せてくれてあの綿密で魅力的なしごとば風景の絵というのは、この好奇心に満ち溢れた作者の目を通して描かれているからこそ、魅入ってしまうのだと改めて納得なのです。その取材を行っていく中で「やはり働く“人”がいるからこその仕事場」だと改めて感じられたそうで、それぞれの職業の人達のキャラクターをより際立たせて描かれていて、それが今作の大きなみどころの一つかもしれませんね。
どのページを開いても細かく見ていけば見ていく程新しい発見があるのはもちろんの事、意外に「べた」なだじゃれ攻撃に溢れているのも見逃せません。ご本人や愛猫もさり気なく登場しています。仕事人達のサイドストーリーも想像できる様になっています。是非親子でじっくりお楽しみください。ちなみにプロ野球選手の取材は仙台に行かれたそうですよ!